イーサリアム財団は、将来のアップグレードを本番環境のイーサリアムに反映する前に、開発者が試験できる短期間限定のテストネット「メコン」を導入した。

11月7日、非営利組織イーサリアム財団は、プラハ・エレクトラ（「Pectra」）フォークのために開発者がユーザーエクスペリエンス（UX）変更を試したり、今後の改修に慣れるための「メコンテストネット」を発表。イーサリアム財団は次のように述べた。

「メコンは、ウォレット開発者がUX変更を試すためのプレイグラウンドであり、ステーカーが今後の変更に自信を持つための場となる。テストネットは短期間で終了し、Pectraに向けたすべてのEIPを完備している。」

財団によれば、開発者は一部の小規模なイーサリアム改善提案（EIP）の仕様変更を見る可能性があるが、含まれる機能は既存の公開テストネットや最終的にはイーサリアム本番環境にも適用されるという。

イーサリアム財団、Pectraフォークに向け「メコン」テストネットをローンチ image 0

Source: Tim Beiko

イーサリアム財団のプロトコルサポートリーダーであるティム・ベイコ氏は、短期間で終了するテストネットを、バンコクで開催予定の「Devcon」イベントに向けた「プレビュー」と位置づけている。テストネット名「メコン」は、タイ、カンボジア、ベトナムを流れるメコン川に敬意を表して名付けられた。

イーサリアム財団、フォークに先立ちメコンテストネットを開始

イーサリアム財団によると、メコンテストネットにはPectraフォークに向けたすべてのEIPが含まれており、UX、ステーキング、入金および退出メカニズムの変更も含まれる。開発者はUX固有の変更を試し、財団にフィードバックを提供することが推奨されている。

ステーカーにとっても、Pectraに導入される大幅なステーキングワークフローの変更が試せる場としてメコンテストネットが初の機会となると述べている。

メコンテストネットは、開発者が今後のアップグレードを試すためのものであり、本番のメインネットや他のイーサリアムテストネット（HoleskyやSepolia）には影響を与えないことが明確にされている。

「メコンは新しいテストネットであり、他のイーサリアムネットワークには影響を与えない。ただし、メコンでのテスト結果は、Pectraアップグレードを他のイーサリアムネットワークに展開する際の指針となる。」

仮想通貨取引所ビットゲット(Bitget) が入金&取引キャンペーンを開催！最大で5000USDT相当の先物ポジションクーポンとPS5を獲得可能