ブラックロックのビットコインETF　BTC価格低迷でも取引高記録を更新

ブラックロックの現物型ビットコイン上場投資信託（ETF）が、米国の取引時間帯にBTCが日中高値から6%下落する中、新たな1日の取引高記録を達成した。

3月14日の バーチャートのデータ によると、iシェアーズ・ビットコイン・トラスト（IBIT）は1日に9930万株を取引し、39億ドルを超える取引高を記録し、3月5日に記録した37億ドルを上回った。

ビットコインは米国の取引時間帯に日中高値から6%下落し、その後回復に向かっている。IBITは3月14日に取引高が8番目に多いETFだった。

3月14日の取引高上位のETF  Source: Barchart

ブラックロックの現物型ビットコインETFは、1月に立ち上げられた10個の新しいビットコインETFの中で、取引高と純流入額でトップのビットコインETFとなっている。3月12日には記録的な純流入となり、8億4900万ドルが流入し、これまでのビットコインETFの中で最大だった。

しかし、グレースケール・ビットコイン・トラスト（GBTC）は、10の米国ビットコインETFの中で資産規模が最大のままである。3月14日の取引高はIBITに次いで2位で、19億6000万ドルだった。3月10日時点で、3月10日にグレースケールのETF市場シェアはビットコインETFの中で 50%を下回った 。GBTCは信託からETFに変換されて以来、約117億ドルの流出を見ている。

ブルームバーグのETFアナリスト、 エリック・バルチュナス氏 は3月14日にXに対し、月が半ばを過ぎたにもかかわらず、10のETFの合計月間取引量が「既に前月の数字を大きく上回っている」と指摘する。今月のETFは、これまでに650億ドルの取引高を記録しており、2月の約420億ドルを200億ドル以上も上回っている。ETFへの純流入も好調で、わずか2日前の3月12日には1日の純流入額として過去最高の10億ドルを 記録した 。

ビットコインETFの月次出来高  Source: Eric Balchunas on X