仮想通貨プラットフォームのメーカーDAOが、大規模な変革「エンドゲーム」の準備に入った。共同創設者のルーン・クリステンセン氏によると、この変革はプラットフォームを「拡張可能なレジリエンスと持続可能なユーザーの成長へと導く」ことを目指す。

3月12日のXと メーカーDAOフォーラム の 投稿 でクリステンセン氏は、分散型金融(DeFi)貸出プロトコルの5段階の「ローンチシーズン」を公表した。2024年中盤に予定されているフェーズ1では、外部のマーケティング会社を雇い、全体のオペレーションをよりシンプルで楽しいものにリブランドするという。

エンドゲームの最終目標は、現在の時価総額が45億ドルのダイ(DAI)を「1000億ドル以上」に拡大することで、競合するテザー(USDT)に匹敵するレベルにすることだ。

クリステンセン氏によると、もう1つの目標は半自律的な「サブダオ」プロジェクトからの新しいトークンのイールドファーミングを通じて、「貯蓄を楽しくする」ことだ。

2024年中盤のリブランドフェーズに続き、新トークンの発表フェーズが行われ、「ニューステーブル」と「ニューガブトークン」といった新トークンが導入される。メーカーDAOは、メーカー(MKR)トークンを2万4000のニューガブトークンに再デノミする。さらに、米国外に居住するニューステーブルトークンホルダーは、年間6億のニューガブトークンをファームできる。

これらは「ダイとMKRに新機能を持たせたオプショナルアップグレードだ」とクリステンセン氏は語った。「ローンチシーズンは、最も重要なイールドファーミングとUX機能を迅速に市場に投入する」とクリステンセン氏は付け加えた。

新トークンの発表後、「ロックステークエンジン」(LSE)が導入され、ニューガブトークンとMKRホルダーはロックされたトークンで利息を得ることができる。これに続くのは「ニューブリッジ」というもので、これにより低コストのレイヤー2イールドファーミングが可能になるという。フェーズ1の最終部分は、貸出に焦点を当てた最初のサブダオ「スパークDAO」の開始だ。

スパークプロトコルは2023年5月に発表され、DAIと様々な仮想通貨の供給と借入機能を提供している。

フェーズ2は、フェーズ1が成功裏に完了した後、2024年後半から2025年にかけて開始され、より多くのサブダオとブリッジを拡大することに焦点を当てる。

続いてフェーズ3では、トークノミクスをホストする専用のレイヤー1ブロックチェーン「ニューチェーン」が発表される。

フェーズ4は「ファイナルエンドゲーム」で、メーカーのコアガバナンスが不変になるという。