ビットコインは3月21日一時的な反発を経て価格を12%上昇させる展開となった。その後も高値圏の維持に成功しており記事執筆時点で、67,400ドル付近で取引されている。

FOMC後にビットコイン12%反発 強気相場を再開か? image 0 BTC/USD 1-hour chart. Source: TradingView


コインテレグラフ・マーケット・プロ と トレーディングビューのデータ から前日の反発後、レンジ相場を形成し価格が固まっていることを示している。

ビットコインは米連邦準備制度理事会(FRB)が現在の金利を維持すると決定したことに市場が好感を示し、反発した。

連邦公開市場委員会(FOMC)の会合後、ジェローム・パウエルFRB議長は、今年の後半には利下げが「適切」となる可能性があると示唆した。

「委員会は、インフレが持続的に2%に向かって動いているという大きな確信を得るまで、目標レンジを引き下げることは適切ではないと考えている」と付け加えた。

対米ドルのビットコインは、6万ドルのサポートラインへの再テストを避け、68,000ドルまでの上昇を記録し、以前の損失を取り戻した。

この値動きにより弱気派は損失を被った。 CoinGlassのデータ によると、3月20日のBTCショートポジションの清算総額は7000万ドルに達した。

FOMC後にビットコイン12%反発 強気相場を再開か? image 1 BTC liquidations (screenshot). Source: CoinGlass

米国の現物ビットコインETFからの新たな資金流出は、市場心理に大きな影響をもたらすことはなかった。

イギリスの投資会社ファーサイドの最新の数字によると3月20日には2億6100万ドルが新しいETFから資金が流出したが、そのほとんどはグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)からの3億8600万ドルの流出によるものだった。他のETFは流入を記録したが、月初の日々の収益のほんの一部に過ぎなかった。

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FOMC後にビットコイン12%反発 強気相場を再開か? image 2 Bitcoin ETF flows (screenshot). Source: Farside

投資家はビットコイン市場に対して依然楽観的である。人気コメンテーターのダイムはビットコインが3日連続のETFでの資金流出に対して反応しなかったことを受け、ETFに対しての耐性を持ち始めていると評価した。

「今日の価格反発から、ETFの資金流出を経ても、ビットコイン価格は上昇した。

これはビットコインの価格変動がETFに依存していないことを示している」とXに 投稿した 。

JAN3のサムソン・モウCEOは将来的にはGBTCでさえ資金流入を記録するだろうと予測している。

「全ての現物ビットコインETFからの流出は最終的に流入になる。それに応じて計画を立てなければならない」と まとめている 。