ビットコインは6万3000ドル付近まで下落　GBTCからの流出は減少でも反落

ビットコイン（BTC）は、グレイスケール・ビットコイン・トラスト（GBTC）からの流出が減少したにも関わらず、3月22日のウォールストリートでの取引開始時に日中安値を更新した。

BTC/USD 1-hour chart. Source: TradingView

GBTCからの流出は減少

トレーディングビューのデータ によれば、6万3000ドルが再び注目される中で、BTC価格のパフォーマンスは低迷した。

ビットコインは、反発による高値を維持できず、2021年時の最高値である6万9000ドルを再び挑戦できずにいる。

米国の現物ビットコイン上場投資信託（ETF）への流入と流出は、この日には有望な形で始まった。仮想通貨情報会社アーカムの データ によると、GBTCはわずか9600万ドルの流出となった。これは週の始めのデーターの3分の1以下となる。

今週は現物ビットコインETFからの純流出が連日続いており、その短い歴史においても異例な週だった。

現在のBTC価格行動を分析する中で、人気トレーダーのスキュー氏は、強気の勢いを弱める意図的な動きを疑った。「弱い値動きの最中に、ここで再びカスケードを強制しようとしているように見える」と彼はX（旧ツイッター）でバイナンスのスポットオーダーブックデータとともに コメントした 。

スキューは、特定のトレーダーがBTCを売り込んでいることが「かなり明らか」だと付け加えた。

同じくトレーダーのクリプト・トニーは、上昇を継続するためには6万9000ドルの再獲得が必要だと主張している。

Source: Crypto Tony

「週末の終値に注目が集まっている」とトレーダーのジェレは言う。

市場に対して楽観的な見方をするジェレは、ビットコインが現在のレンジをサポートに転換できれば、価格がこの下降ウェッジの目標である10万ドルに向かう際に「その道を妨げるものはほとんどない」と述べる。

BTC/USD chart. Source: Jelle

2016年相場との比較

一方で、下落リスクに目を向けたトレーダー兼アナリストのレクト・キャピタル氏は、ビットコインの2016年の強気市場と比較した。

彼は、その時期にブロック報酬の半減前に顕著な下落があったことを 指摘した 。

「ビットコインは、2016年のような運命を避けるために、現在の高値を維持し続ける必要がある」と彼は付け加えた。

次の半減期イベントは、現在のところ4月中旬に予定されている。

BTC/USD comparison. Source: Rekt Capital

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。