コロシアム共同創業者であり、ソラナ財団の元成長責任者であるマティ・テイラー氏は、ソラナブロックチェーンが消費者向けアプリケーションの面でイーサリアムを追い抜くだろうとコインテレグラフのインタビューで語った。

「ソラナは昨年示されたように、チェーンのパフォーマンスを活用し、迅速かつユーザーフレンドリーなアプリケーションを創出することで、消費者向けアプリケーションとWeb3的なエンドユーザー体験の面でイーサリアムを上回り続けるだろう」。

アルケミーのデータ によると、イーサリアムネットワーク上には現在1668の分散型アプリケーション(DApps)が存在し、これはソラナエコシステムの477に比べて3倍以上にのぼる。

ソラナは、イーサリアムに比べて優れたトランザクションのスループットと迅速なトランザクションのファイナリティを持ち、「イーサリアムキラー」としてしばしば称賛されている。

テイラー氏によると、FTXの崩壊とその後の弱気市場はソラナエコシステムにとって試練の時だったが、ソラナ(SOL)トークンの価格が下落しても開発者が増え続けたという。

「過去3~4ヶ月で弱気市場から脱出したとき、皆が気づいたのは、ソラナというネットワークが、ビットコインにとってのマウントゴックスのような、ほとんどのL1エコシステムが経験した重要な試練の瞬間を乗り越えたことだ。2020年の弱気市場がその試練だったが、ソラナは以前よりもずっと強くなり、より多くの開発者が構築している」。

DefiLlamaのデータ によると、イーサリアムの総ロック価値(TVL)は現在497億ドルで、ソラナの41億ドルのTVLの10倍以上だ。

ソラナ 「消費者向けアプリでイーサリアムを上回るだろう」=ソラナ財団の元成長責任者 image 0 Ethereum/Solana TVL Chart. Source: DefiLlama

ソラナブロックチェーンは2月6日に大規模な停止に 見舞われた 。ブロック生成が5時間以上にわたって停止し、その後バリデーターによってネットワークが再起動された。ソラナは2022年1月以降、約6回の大規模な障害が発生している。

ネットワークの停止はどのエコシステムにとってもネガティブな兆候であるが、スケーラビリティの限界を押し広げるブロックチェーンでも避けられない問題だろう。テイラー氏は「残念ながらこれらのイノベーションには成長の痛みが伴うだろう」と語った。