4月に入り、仮想通貨市場のほぼすべてのセグメントが調整を迎えたが、ソラナエコシステム内のミームコインは異なる動きを見せている。

コインゲッコーのデータによると、ソラナ上のミームコインの総時価総額は過去24時間で大幅に増加し、4.2%上昇して82億6100万ドルに達した。

その中でもボンク(BONK)は最も大きく上昇し、過去24時間で15.2%上昇した。ポップキャット(POPCAT)も二桁の上昇を記録し、過去24時間で10.7%、過去7日間で214%の上昇を見せた。

BONKやPOPCATなどのソラナ系ミームコインは2桁の上昇 ビットコイン価格が低調でも image 0 Top-cap memecoins in the Solana ecosystem. Source: CoinGecko

時価総額でソラナベースの主要なミームコインであるドッグウィフハット(WIF)は1.4%の上昇を見せ、時価総額は31億8500万ドルに達した。注目すべき点は、WIFがソラナのミームコイン市場シェアのほぼ半分を占めていることだ。

多くの仮想通貨アナリストは、ミームコインがローンチと同時に急騰し、BTC価格が暴落すると急落することが一般的だと考えている。

ヘリウス・ラボの共同創業者兼CEOであるメルト・ムムタズ氏は、ミームコインが業界およびそれをホストするネットワークにとって重要であると指摘し、「より多くの人々の手に仮想通貨を渡すため、またネットワークのストレステストに役立つ」と 述べた 。ムムタズ氏はさらに、「ミームコインはソラナを長期的に10倍改善させた。NFTが2021年に行ったのと同様だ」と語った。

コインゲッコーの最近のレポートによると、ミームコインセクターは年初から最も利益をもたらすナラティブとして浮上している。ソラナミームコインによる強気の動きは、4月20日のビットコイン半減期イベント後の持続的な回復に備えて、リスク資産への資本が再び流入するというより広範なトレンドを反映している。

ソラナネットワーク活動が急増

市場全体が調整する中でソラナ系ミームコインの上昇は、レイヤー1エコシステムとしてのソラナの活動が活発化したこととも連関している。これは投資家のセンチメントが投機的でなく、実際のユーザーエンゲージメントと高い開発活動に根ざしていることを意味する。

その可能性は、高い取引量と分散型アプリ(DApps)の成長によって強化されている。

DefiLlamaからのデータによると、ソラナの取引量は4月25日に15億ドルに上昇し、4月7日の8億4000万ドルから増加した。ソラナの過去最高の取引量は38億ドルで、これは3月15日に記録した数値だ。

BONKやPOPCATなどのソラナ系ミームコインは2桁の上昇 ビットコイン価格が低調でも image 1 Transaction volume on Solana. Source: DefiLlama

他の指標を見ると、ソラナネットワーク上のアクティブアドレスの数は引き続き増加している。下のチャートによると、昨日は84万2000以上のアクティブアドレスが記録され、2022年および2023年に記録された数値よりも高い。

BONKやPOPCATなどのソラナ系ミームコインは2桁の上昇 ビットコイン価格が低調でも image 2 Number of daily active addresses on Solana. Source: The Block

ソラナ価格がわずかに後退

ミームコインの利益に比べ、ソラナ(SOL)の価格は4月17日に始まった上昇の後、後退を経験している。 トレーディングビューからのデータ によると、SOLの価格は過去24時間で1.15%下落し、147ドルになった。

BONKやPOPCATなどのソラナ系ミームコインは2桁の上昇 ビットコイン価格が低調でも image 3 SOL/USD daily chart. Source: TradingView

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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