仮想通貨ソラナ、テストネットに混雑緩和中央スケジューラ機能を追加

ソラナをサポートする開発者集団Anzaは、Agave v1.18.12をブロックチェーンの開発者ネットとテストネットに採用することを推奨した。

この新バージョンのクライアントには中央スケジューラーが搭載されており、手数料の徴収を増やし、競合するトランザクションを減らすことで混雑を緩和することを目的としている。

Anzaはこの機能に関するテストの強化を呼びかけている。

Anzaがソラナでの中央スケジューラーテストを呼びかけ

ソラナのエンジニアたちは、ネットワークの混雑と戦うための決定的な武器のひとつをテストしている。

ソラナクライアントのソフトウェア開発者グループであるAnzaは、Agave v1.18.12をネットワークの開発ネットとテストネットに実装することを推奨している。

新バージョンには、ソラナチェーンが1ヶ月以上苦しんでいる混雑を解決するために最も期待されている機能の一つが含まれている。

中央スケジューラーは、より高い手数料徴収と競合トランザクションの減少を可能にするが、デフォルトでは無効になっている。

Anzaはバリデーターに対し、これを有効にしてそのパフォーマンスを検証するよう呼びかけている。

理論的には、この中央スケジューラを採用することで、競合するトランザクションのロックアップを回避してクライアントをよりスマートにできるため、より多くのトランザクションがソラナで処理されるようになるはずだ。

これは、スケジューラがトランザクションの処理順序を確立し、ネットワークの運用を最適化するためである。

Anzaが提供した限定的なテストデータによると、この新しいスケジューラを実装することで、以前のスケジューラと比較して最大80％高い手数料徴収が可能になるという。

しかし、「ネットワークに広く導入され、採用されるまでは、パフォーマンス特性がどうなるかを確実に言うことはできない」と開発者は認めている。

Anzaは、ネットワークが経験していた高レベルの失敗トランザクションを軽減するために、さまざまな対策をテストし、実施してきた。

非投票トランザクションの10件中7件が何らかの時点で失敗し、ネットワークの運用性を低下させていた。

Duneによると、これは若干改善され、10件中6件の非投票トランザクションが失敗するようになったという。

メインネットでこれらの改善が実施される時期は発表されていない。

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