デジタル証券プラットフォームのセキュリタイズは、ブラックロック主導の新たな戦略的資金調達ラウンドで4700万ドルを調達した。ブロックチェーン開発企業アプトス・ラボ、パクソス、そしてステーブルコイン発行企業サークルも投資家に名を連ねている。

セキュリタイズは 発表で 、資金調達ラウンドから得られた資金は製品開発、グローバル展開、金融サービスエコシステムでのパートナーシップ強化に使用されるとした。ブラックロックの戦略的エコシステムパートナーシップのグローバルヘッドであるジョセフ・チャロム氏は、セキュリタイズの取締役会に加わる。チャロム氏はセキュリタイズへの投資について「クライアントの将来のニーズに応え、デジタル資産戦略の進化におけるさらなる一歩になるだろう」と語った。

セキュリタイズは、3月にイーサリアムブロックチェーン上でブラックロックUSDインスティテューショナルデジタル流動性ファンド(BUIDL)を立ち上げる際、ブラックロックとトランスファーエージェント、トークン化プラットフォーム、プレースメントエージェントとして提携した。BUIDLはブラックロック初のトークン化ファンドである。BUIDLは現金、米国債、現先契約に投資し、1ドル相当のトークンで毎月分配される日々の配当を支払う。BUIDLの保有者は、持分をサークルに移転し、USDコイン(USDC)と交換するオプションを持つ。

BUIDLは設立から6週間で時価総額3億7500万ドルに達し、フランクリン・オンチェーン米国政府マネーファンド(BENJI)を上回り、最大のトークン化財務ファンドとなった。 RWA.xyzによると 、現在トークン化された米国債には約12億8000万ドルがロックされている。

投資運用会社ハミルトン・レーンは、2022年以来セキュリタイズと協力しており、この資金調達にも寄与した。パラファイ・キャピタルとトレードウェブ・マーケットも資金提供者に名を連ねている。アプトス・ラボの共同創設者兼CEOであるモー・シェイク氏はコインテレグラフに対し「アプトス・ラボは伝統的な金融とオープンな金融とのギャップを埋める重要な参加者だ。ブラックロックのような業界リーダーやセキュリタイズのような先駆者が指揮を執ることで、金融の未来の重要な部分がオンチェーンで展開されることに疑いはない」と語った。