ツイッター共同創業者のジャック・ドーシー氏は、自身のフィンテック企業ブロック社がビットコイン(BTC)製品から得た粗利益の10%を毎月ビットコインの購入に充てると述べた。

ドーシー氏は 5月2日の株主への書簡 で予想を上回る第1四半期の成績を報告するとともに、「今後、ビットコイン製品からの粗利益の10%をビットコイン購入に投資する」と伝えた。「我々はビットコインをバランスシートに載せた最初の公開企業の1つだ」とドーシー氏は付け加えた。ブロック社は2020年第4四半期と2021年第1四半期に合計2億2000万ドル相当のBTCを購入した。

「ビットコインへの投資はテクノロジーを超えるもので、経済的エンパワーメントが常態化する未来への投資だ」とドーシー氏は語った。最新の収益報告によると、ブロック社は3月31日時点で8038BTCを保有しており、その価値は5億7300万ドルで、含み益は2億3300万ドルに上る。

2024年第1四半期のブロック社のビットコインから得た粗利益は、キャッシュアップ事業を通じた顧客売上から前年比で約60%増の8010万ドルだった。この計画により、現在の価格5万9250ドルで約135BTCを購入できるだろう。

同社のビットコイン収益—ブロックの顧客に販売されたビットコインの販売額—は、四半期を通じてビットコインの平均市場価格が上昇したことにより、前年比で26%増の27億3000万ドルに上った。

ドーシー氏は株主への書簡で「世界はお金のためのオープンなプロトコルを必要としており、そのためにビットコインにこれほどの時間を費やしている」とのべた。彼は、そのようなオープンなプロトコルがブロック社にとって有益であると主張し、「世界中のより多くの人々に迅速にサービスを提供するのに役立つ」と語った。

しかし、ドーシー氏は「会社のリソースの3%未満がビットコイン関連プロジェクトに割り当てられている」とも付け加えた。同社は12月にビットキー・ビットコインウォレットを 発表し 、先週の4月23日には「完全なビットコインマイニングシステム」の構築を 発表し 、ビットコイン半減期後のマイナーが直面する課題を軽減する支援をするとした。

「インターネットはネイティブ通貨を持つことになる。それは時間の問題だ」とドーシー氏は書いた。「これは一夜にしては起こらない。既存および新興の金融システムはしばらくの間、並行して機能するだろう」。