ビットコイン(BTC)の第4回目の半減期の影響で、マイニング企業のビットファームズは過去2年で最低の月間収益を 報告した 。

ビットファームズは2024年4月にマイニング報酬と取引手数料で269BTCを獲得した。ビットファームズは報酬が減少する中でも収益性を維持するため、マイニング機器の2億4000万ドルのアップグレードを進めている。

ビットコイン半減期受け マイニング企業ビットファームズの収益が急減 image 0 Bitfarms monthly BTC earnings in 2022 and 2023. Source: Bitfarms

このアップグレードは高効率のビットコインマイナー8万8000台の取得を含むもので、完了するとビットファームズのハッシュレート容量は現在の3倍にあたる21エクサハッシュ毎秒(EH/s)になる。ビットファームズの4月のアップデートによると、企業のエネルギー効率は9%改善され、1テラハッシュ当たり31ワット(w/TH)になった。

269BTCの月間収益(約1550万ドル)に加えて、ビットファームズはカナダから2370万ドルの付加価値税(VAT)の還付を予想している。

ビットファームズの最高マイニング責任者ベン・ガニオン氏は「4月には、カナダのケベック州にある2つのファ―ムをビットメインT21マイナーで完全にアップグレードし、それらのファームのエネルギー効率を51%、企業全体では9%向上させた」と述べている。

ビットコインの半減期は、3月と比較してネットワーク難易度を5.9%増加させ、すべてのマイナーの収益に影響を与えた。またビットファームズの場合には、アルゼンチンでの継続的なタービンメンテナンスが4月のマイニング能力を一時的に低下させた。

ビットファームズの4月の収益は269BTCで、前月比6%減少し、前年比では29%の減少だった。ビットファームズが1日あたり9.0BTCを稼いだことを考慮すると、その1日あたりの収益は約55万1700ドルになる(1BTC=61300ドル、2024年4月30日時点)。

2024年の最初の3ヶ月間で、ビットファームズはそれぞれ357BTC、300BTC、286BTCを獲得した。さらに、ビットファームズは4月にビットコイン保有量を806BTCから830BTCに増やした。