ユニスワップの創設者兼CEOであるヘイデン・アダムス氏は、倫理的なトークン配布において自身の考えを述べた。アイゲンレイヤーのエアドロップにおけるトークン配布の透明性と公平性の問題を受けて、仮想通貨コミュニティの懸念が高まっていることを受けて行われた。

Xの 投稿 でアダムス氏は、ポイントではなくトークンについて議論していることを強調。そして、トークン配布の際にエンゲージメントの指標を膨らませる行為を批判した。

アダムス氏は、主にチームが将来の展開について不確かな場合、憶測が広がらないよう注意を促した。また、トークン配布に関する情報を持っていても、その詳細を公開する予定がない場合は、部分的に開示するといった安易に情報をちらつかせることを控えるようアドバイスした。

ユニスワップCEO、エアドロップへの懸念高まりを受けて倫理的なトークン配布の考えを投稿 image 0 Source:  Hayden Adams

アダムス氏が上記のような投稿をしたのは、リステーキングプロトコルであるアイゲンレイヤーが29日に発表したエアドロップの詳細について、「取り残された」と感じたユーザーが怒りを爆発させているからだ。ユーザーは、非譲渡トークン構造、厳しい地域的制限、明らかに短いスナップショット期間に不満を示している。

アダムス氏は、流通供給を制限するトークンを強く批判し、これを操作的かつ非倫理的なものと非難した。彼は、プロジェクトが中央集権型取引所やマーケットメーカーに頼ることなくトークンを効果的に配布できると考えている。理想的なアプローチは、分散型取引所(DEX)でオープンにトークンを配布し、真の価格発見を可能にすることだ。

また、ユーザーのユニットバイアス(一見「安い」トークン価格に惑わされること)を悪用するために過剰なトークン供給量を作成するという慣行も批判し、このようなアプローチは不要だとした。トークンの配布者に対し、保守的になりすぎないよう忠告し、トークンの大部分を流通させるよう奨励した。

ヘイデン・アダムズ氏は、特に発行者がコミュニティに関してトークン配布に値すると考えていない場合、不適切なトークン配布に注意を促した。また、配布中や配布前にトークンの価格を明らかにしないことの重要性も強調した。インフルエンサーやマーケティング会社を通じてであろうと、そうしようとする試みは、プロジェクトに対する疑念を抱かせることになる。このアプローチは、短期的な利益を優先することにつながり、真の価値の構築を妨げてしまう。

トークン発行者は、透明性とわかりやすい配布プロセスを追求し、最近の業界におけるラグプル(投資家の資金を持ち逃げするために設計された詐欺的なプロジェクト)から生じる懸念に対処する必要がある。

最後に、アダムス氏はトークン発行者に対して、プロジェクトについて思慮深く透明性を持つよう促した。誇りに思えるトークンをリリースし、それを支持できることを目指すべきであり、仮想通貨コミュニティ内での笑いの種にならないように注意した。