ギャラクシーリサーチのリサーチ責任者であるアレックス・ソーン氏は、米証券取引委員会(SEC)がステーキングされたイーサリアム(ETH)を証券として分類する可能性について懸念を示した。ソーン氏の推測は、SECがイーサリアムの上場投資信託(ETF)を近々承認するかもしれないという期待の高まりを受けてのものだ。

「SECがイーサリアムETFに対して180度の転換をするという憶測が本当なら、ETHは証券ではないが、ステーキングされたETH(あるいはもっと曖昧に、サービスとしてのステーキングETH)は証券であるとするのではないかと予想する」とソーン氏は Xに投稿した 。

ソーン氏によれば、イーサリアムETFの承認への戦略的な転換が、以前の裁判事例と「ある程度一致している」という。「さまざまな調査に関する報告とも一致しており、SECがイーサリアムETFを承認しつつ、これまでの主張を維持することができるかもしれない」と語った。

ソーン氏のX投稿に対して、仮想通貨コミュニティからは、ETF内でETHをステーキングすることが流動性の障害を引き起こし、規制遵守要件を満たすのが難しくなるのではないかという 懸念をあがった 。

ソーン氏は「確かではない」としつつも、ETF担保の貸し出しには通常制限があることを指摘し、これが参考になるかもしれないとした。しかし、ヨーロッパの上場取引商品(ETP)がステーキングサービスを提供している事例も付け加えた。

歴史的に、SECはイーサリアムを証券として分類しようとしてきた。フォックスビジネスのプロデューサーであるエレノア・テレット氏は、コンセンシスが4月29日に提出した法廷文書を引用し、SECとSEC委員長のゲイリー・ゲンスラー氏が「少なくとも1年間」イーサを未登録の証券と見なしていたと 指摘した 。

ブルームバーグのシニアアナリストであるエリック・バルチュナス氏は5月20日にイーサリアムETFの承認確率を25%から75%に 引き上げた 。この急激な変化は、バルチュナス氏が「SECが180度の転換をする可能性があるという話を聞いた」後に起こったもので、これは「ますます政治的な問題になっている」と語った。

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