イーサリアムはわかりにくい？ 60歳以上のベビーブーマー世代を引き付けるのに苦戦か

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cointelegraph-jp-crypto2024/05/25 12:41

著者:Ciaran Lyons

イーサリアム(ETH)にはベビーブーマー世代を現物型イーサリアム上場投資信託(ETF)に引きつける「わかりやすい」キャッチフレーズが欠けていると、アナリストらが指摘している。

グラスノードのリードアナリスト、ジェームス・チェック氏（別名「チェックメイト」）は、5月24日に Xに投稿し、米証券取引委員会（SEC）が5月23日に8つの現物型イーサリアムETFを承認したことを受け、「イーサリアムにはいまだにエレベーターピッチがない」と指摘した。

ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏も「イーサリアムに簡単な一行のキャッチフレーズは存在するのか？もしあるなら、それは何か？」と言い、現物型イーサリアムETFの成功の潜在的な障害は、60歳から80歳の投資家層にどのように響くかにあると主張した。

「ビットコインはデジタルゴールドだ」という簡単な売り文句がビットコイン(BTC)にはあるが、イーサリアムには投資アドバイザーがベビーブーマー世代の顧客に簡単に提示できるシンプルな売り文句がないとバルチュナス氏は主張した。

5月24日のポッドキャスト番組『バンクレス』で、ビットワイズの最高投資責任者（CIO）であるマット・ホーガン氏は、ビットコインとイーサリアムの違いを説明することが新規参入者にとってしばしば混乱を招くと指摘した。彼らはこれをドルとユーロのような異なる通貨として見ているからだ。

ホーガン氏は、違いを説明する最も簡単な方法は、異なるソフトウェア会社が異なる方法でソフトウェアを使用しているというアナロジーを使うことだと言う。「セールスフォースはある方法でソフトウェアを使用し、マイクロソフトは別の方法で使用している」と彼は語った。

さらにホーガン氏は、各仮想通貨は資産でありブロックチェーンでもあると言い、ソフトウェア会社がソフトウェアを最適化するように、これらのブロックチェーンはさまざまな方法で最適化できると主張した。

ビットコインは価値を保存し、インフレの安全な避難所として使用される一方、イーサリアムは分散型金融(DeFi)サービスにアクセスするために使用されると通常比較される。

一方、仮想通貨業界の他の人々は、イーサリアムを際立たせるための簡単な一行の売り文句について異なるアイデアを持っている。「イーサリアムはデジタルオイルのようなものだ。それは分散型プロトコルを動かすガスであり、生産的であり、収益を生む」と、ベンチャーキャピタル企業シネムハイン・ベンチャーズのパートナーであるアダム・コクラン氏は述べた。

イーサリアムの価格は、SECがETF承認に対する強硬な姿勢を転換したとの報道が初めて浮上した後、過去7日間で19.56%上昇した。執筆時点で、イーサリアムは3753ドルで取引されている。