ヴィタリック、30ETHを「トルネードキャッシュ」開発者の訴訟対策費として寄付
ヴィタリックがトルネードキャッシュ開発者へ30ETH寄付
イーサリアム(Ethereum)の共同創業者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏が、暗号資産(仮想通貨)ミキシングプラットフォーム「トルネードキャッシュ(Tornado Cash)」の開発者に対し、30ETHの寄付を行った。
ブテリン氏による寄付は、「トルネードキャッシュ」の開発者であるアレクセイ・ペルツェフ(Alexey Pertsev)氏とローマン・ストーム(Roman Storm)氏を訴訟から保護するための非営利基金「Free Alexey Roman」に対し行われた。
ブテリン氏のイーサリアムアドレス「vitalik.eth」を確認すると、5月30日5:58:47(UTC)に送金がされている。
なおこれまでに「Free Alexey Roman」には、のべ1,021名から597.4ETHが送られている(6/3 11:30現在)。
先月5月、2019年7月から2022年8月にかけて「トルネードキャッシュ」を通じて12億ドルの資金洗浄の幇助を行ったとして、オランダの裁判所はペルツェフに懲役64カ月の判決を下した。なお同氏は、この判決を不服として控訴している。
またストーム氏は2023年に逮捕されて以来、米国に勾留されており、9月に裁判が予定されている。
トルネードキャッシュは、複数ユーザーの暗号資産(仮想通貨)の取引をミキシングすることで、その取引履歴を匿名化できるサービスだ。
その特性をサイバー犯罪に関与した資産のロンダリングに利用されていることが問題視されていた。昨年3月には、北朝鮮のハッカー集団「ラザルス」がトルネードキャッシュを利用してサイバー攻撃で得た資産をミキシングし、当局の追跡を困難にしていた。
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参考: vitalik.eth ・ ジュースボックス
images:iStocks/your_photo・antoniokhr
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この記事の著者・インタビューイ
大津賀新也
「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。
「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。
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