パクソス・インターナショナル、 利子付きステーブルコイン「リフトダラー」を発行
パクソス・インターナショナルが、利子付きのステーブルコイン「リフトダラー(USDL)」を 発行する 。USDLはアブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)で規制され、パクソス・インターナショナルが保有する準備金の利子に基づいて翌日の利回りを支払う。
このUSDLは、流動性の高い米国債および現金同等の準備資産によって1:1で裏付けられ、ADGMの金融サービス規制当局の要件に従って保管される。
さらにパクソスはUSDLがアルゼンチンで利用可能になると 発表した 。
イーサリアムのスマートコントラクトは、リベースと呼ばれるメカニズムを使用して、市場状況に基づいてUSDLの利回りを自動的に分配する。
ブルームバーグによると 、その利回りは約5%になるという。パクソス・インターナショナルは発表で、USDLが初の利子付き規制ステーブルコインだと述べた。一般的に、ステーブルコインの保有者はステーキング、再ステーキング、イールドファーミングを通じて利息を得ることもできる。
USDLは米国、ADGM以外のアラブ首長国連邦、英国、欧州連合、カナダ、香港、日本、シンガポールの居住者には利用できない。パクソス・インターナショナルは「ここで言及されているデジタル資産は、1933年の米国証券法に基づき登録されておらず、また登録されることもなく、適用される登録免除に基づく場合を除き、米国で提供または販売されることはない」と説明している。
ニューヨークに本拠を置くパクソスは、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の規制の下でペイパルUSD(PYUSD)、パックスダラー(USDP)、パックスゴールド(PAXG)を発行している。また過去にはバイナンスUSD(BUSD)も発行していた。
ADGMの成長
ADGMは急速に成長している。ADGMは2013年に設立されたアブダビ内の自由経済特区であり、昨年11月に包括的な分散型台帳技術(DLT)規制を発行し、今年2月にはソラナと提携してDLT技術を開発している。その後、チェイナリシスやブロックデーモンがオフィスを設立し、レイン、M2、レイザーデジタル、バイナンスFZE、QCEキャピタルなどのデジタル資産企業がADGMでサービスを提供するためのライセンスを取得している。
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