6月17日に 新たに発行された zkSync（ZK）トークンを受け取ったトップウォレットの約40 %が、すでにエアドロップで受け取った全てのトークンを売却しており、これがZK価格が34.5%下落する要因となった。

ブロックチェーン分析会社 ナンセンのデータ によれば、追跡されたアドレスの約41%がエアドロップで受け取った全てのトークンを売却し、29.2%が一部を売却したという。これらのグループ全体で売却されたトークンの総量は4億8600万ZKを超える。トップウォレットのうち、ZKトークンを保持しているのはわずか30%強である。

データはZKエアドロップを受け取った「上位1万アドレス」を対象としており、これは先週37億ZKトークンのエアドロップを受ける資格があるとされた69万5232ウォレットの約1.4%に過ぎない。

Nansen tracked the “top 10,000 addresses” that received the ZK airdrop, with those who sold (green) and partially sold (yellow). Source: Nansen

zkSyncの開発者であるマターラボが先週設立した非営利団体zkSyncアソシエーションは6月17日に Xに投稿し 、トークンの45%が2時間以内に請求され、これにより一部のネットワーク問題が発生したとした。

マターラボのデータサイエンティストである ランドン・ジンゲリッチ氏 によると、発表時点で49万1000以上のウォレットがエアドロップされたZKの75%近くを請求している。

The ZK token’s price has dropped 33.5% over the past 24 hours. Source: CoinGecko

ZKトークンの総供給量は210億個で、完全希薄化後の価値は44億ドルを超える。しかし、現在市場に出回っているのは総供給量の17.5%に過ぎず、その時価総額は約7億7200万ドルで、発行直後の11億ドルから下落している。

トップウォレットによる大規模な売却に先立ち、エアドロップを巡って批判も起きていた。批判者はエアドロップの基準がシビル攻撃対策に対して緩すぎると 指摘し 、zkSync側も批判に対して反論していた。

プロジェクトは6月15日にドキュメントを更新し、攻撃的なシビルフィルタリングが実際のユーザーを誤ってフラグ付けする可能性があるため、最も多くのオーガニックユーザーに報酬を与える「ユニークなエアドロップデザイン」を選んだと 主張した 。

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