アポロクリプトの投資責任者によれば、最近のセレブリティ、政治、動物をテーマにしたミームコインの急増と仮想通貨市場の低迷が、非代替性トークン(NFT)の販売が第2四半期に44%減少した要因となった可能性があるという。

CryptoSlamのデータ によれば、NFTの売上は第1四半期の41億4000万ドルから第2四半期には23億2000万ドルまでに減少した。

「第2四半期は厳しい市場だった。ビットコインが15%下落し、多くのアルトコインはそれ以上に悪化した」と、アポロクリプトの最高投資責任者であるヘンリック・アンダーソン氏がコインテレグラフに語った。

NFTの売上高 2024年第2四半期は44%減少 | 仮想通貨市場の低迷やミームコイン人気が要因か image 0 NFT monthly trading volume since June, 2017. Source: CryptoSlam

「しかし、ミームコインがNFTから一部のマインドシェアを奪っている可能性が高い」ともアンダーソン氏は付け加えた。マインドシェアとは、特定の商品やアイデアに対する消費者の認知度や人気度を指すマーケティング用語だ。

NFTの売上が減少している一方で、ミームコインは引き続き高い取引量を記録しており、CoinGeckoのデータによれば、過去24時間で34億ドルの取引が行われた。

これには、米大統領選挙に関連する政治系ミームコインの増加や、イーサリアムとソラナ上で新たに登場したセレブリティトークンが影響している。第2四半期に価格が上昇したミームコインには、MAGA(TRUMP)やペペ(PEPE)などがある。

ビットコイン系NFTが市場シェアを拡大か

アンダーソンは、ビットコインベースのオーディナルズの発展が今後数ヶ月で従来のNFTから注目を奪う可能性があるとも指摘した。「多くのビットコインL2が市場に登場していることを考えると、長期的には、ビットコインオーディナルズがNFT市場でのシェアを拡大し続けると考えている」

しかし、最近ではオーディナルズとルーンズのネットワーク活動も減少している。ルーンズのトランザクションは6月のピークから88%減少しており、オーディナルズやルーンズに関連する手数料も低調だ。

NFTは年後半に復活するか?

NFTは2023年第4四半期に小さな復活を遂げ、売上は30億ドルを超えた。これと同じように、2024年後半にNFTが再び盛り上がる可能性もある。

CoinGeckoのデータによれば、クリプトパンクスやボア―ド・エイプ・ヨット・クラブなどの主要なNFTコレクションは、それぞれ9億9490万ドルと3億4590万ドルの時価総額を持っている。

これに対して、2つの最大のオーディナルズプロジェクトであるノードモンクスとビットコインパペッツは、それぞれ1億2110万ドルと9420万ドルの時価総額となっている

NFTの売上高 2024年第2四半期は44%減少 | 仮想通貨市場の低迷やミームコイン人気が要因か image 1 Largest NFT projects by market cap. Source: CoinGecko

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