イーサリアムETF ビットコインETFの「補佐的な存在に過ぎない」=ブルームバーグアナリスト
新しいイーサリアム上場投資信託(ETF)は、より確立されたビットコインETFの「サイドキック(補佐的な役割)」に過ぎないかもしれない。
ブルームバーグのシニアETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏によると、現物型イーサリアムETFの今後のローンチから得られる流入額は、記録的な流入を見せたビットコインETFと比較して失望を招く可能性があるという。
バルチュナス氏は「ビットコインは仮想通貨のホットソースのようなものだ。これらは一緒に動く。イーサリアムは説明が難しいが、ビットコインのサイドキックに過ぎないと見ている」とコインテレグラフに語った。
ビットコインの価値提案が「デジタルゴールド」として比較的理解しやすいのに対し、イーサリアムとその広範な分散型金融(DeFi)エコシステムは、従来の個人投資家にとってはテクノロジー株に似ており、理解が難しいとバルチュナスは説明する。
イーサリアムETFに対する期待
一部の専門家は、イーサリアムETFが失望を招く可能性があると指摘している。これは、専門家らがビットコインETFのローンチと比較しているためだ。ビットコインETFのローンチは歴史上最も成功したETFローンチの1つだった。
しかし、21シェアーズの共同創設者オフェリア・スナイダー氏は、イーサリアムETFのローンチが流入額の面で良好な結果を出すと期待している。
「ビットコインETFのローンチが基準であるという考えは現実的ではない。イーサリアムETFは成功したETFローンチになるだろう。平均的なETFよりもはるかに良い結果を出すと思う。おそらくETFローンチの上位10%に入るだろう」とスナイダー氏はコインテレグラフに語った。
しかし、スナイダーは投資家に対し、ビットコインETFのローンチに関連する流入が平均をはるかに上回っていたことを考慮し、期待を調整するように求めた。
デューンのデータによれば 、米国の現物型ビットコインETFは、初週に7億100万ドル以上のビットコインを集めた。
Bitcoin ETF net flows, weekly. Source: DuneイーサリアムETFはいつ始まるか?
6月25日、米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー委員長は、イーサリアムETFのローンチが米国で「順調に進んでいる」と 述べた 。
しかし、ゲンスラー氏はイーサリアムETFが11月の選挙前に稼働するかどうかについては口を閉ざしたままだった。「重要なのは、資産運用会社が完全な開示を行い、登録申請が有効になることだ」と述べるにとどめた。
SECは5月23日に8つのETF申請者からの19b-4申請を 承認した が、資産運用会社はまだ最終的なフォームS-1を申請中だ。このフォームS1がSECの最終承認を受けて取引開始となる。
一部のアナリストは、SECが7月にも取引承認を出す可能性があると 予測している。
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