著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

16日のビットコイン(BTC)対円は押し目を形成するも、終値ベースでは小幅に続伸した。この日の相場は65,000ドル水準となる1030万円周辺で上げ渋る展開で取引を始めると、東京時間終盤にかけて緩む展開となり、Mt.Goxが弁済のテスト送金を行ったことを嫌気し、990万円まで押した。一方、その後Mt.Goxからクラーケンと思われるアドレスに4.86万BTC(≒5003億円)の送金が確認されると、事実買い気味に相場は反発。この日発表された6月の米小売売上高は、±0.0%と市場予想の-0.3%を上回ったものの、消費の加速を示すものではなく、FRBによる早期利下げ観測は維持され、米時間のBTC相場は1030万円近辺まで戻した。

Mt.Gox弁済の第2弾が始動 BTCは事実買いで反応【仮想通貨相場】 image 0

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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