テザー社、2024年上半期に52億ドルの利益を計上、米国債保有高は世界トップクラスに
2024年第2四半期の財務情報を開示
USDTなどのステーブルコイン発行企業テザー(Tether)社が、2024年第2四半期の財務情報を開示。2024年上半期に52億ドル(約7,769億円)を記録したことが7月31日に発表された。
なお同四半期の純営業利益は13億ドル(約1,942億円)とのことだ。
またテザー社の米国債保有額は976億ドル(約14.5兆円)に達し、米国債の保有額では世界トップクラスに。同社はドイツやオーストラリアなどの国債保有国よりも上位にランクインし、米コインデスク(CoinDesk)によれば国別では18位になったという。
同社CEOのパオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)氏は、「テザー社は2024年上半期に52億ドルという新たな利益基準を達成し、記録を塗り替え続けている」とコメントした。
また同社の連結純資産は、2024年6月30日時点で119億ドルに増加。
「テザー・グループの自己資本が119億ドルに達したことで、テザーは安定性と流動性でステーブルコイン業界をリードし続けるだけでなく、人工知能、バイオテクノロジー、電気通信などのさまざまな分野で専門知識を提供することができる、印象的で比類のない財務力を達成した」とアルドイノ氏は述べている。
テザー社は、総額50億ドルを超える戦略的投資を行っていることも5月に報告していた。分野としてAIとデータ、再生可能エネルギー、P2P通信、BTCマイニングが挙げられていた。
またテザー社は先月4月18日、デジタル資産分野での更なる事業拡大に向け、同社の事業部門の組織再編を発表していた。
テザー社が再編する事業部門は、テクノロジー部門「テザーデータ(Tether Data)」、デジタルアセットサービス部門「テザーファイナンス(Tether Finance)」、ビットコイン(BTC)マイニング及びエネルギー部門「テザーパワー(Tether Power)」、デジタル教育及び進歩変革部門「テザーエデュ(Tether Edu)」とのことだった。
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参考: 発表
images:iStock/doomu
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この記事の著者・インタビューイ
髙橋知里
「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。
「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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