中央集権型仮想通貨取引所がDeFiに市場シェアを奪われつつある
2024年に入り、中央集権型仮想通貨取引所(CEX)が分散型取引所(DEX)に市場シェアを奪われつつあることが、Decryptによる詳細なデータ分析で明らかになった。
DEXの取引量が増加
DeFiLlamaの分散型取引所(DEX)取引量データとCoinGeckoの仮想通貨全体の取引量データによると、DEXが占める取引量の割合は、今年2月の4.6%から今月には7%を超えた。
この増加は、DEXの取引量が52%以上増加したことを示している。
Messariのシニアリサーチアナリストであるクナル・ゴエル氏は、複数の要因がDEX市場シェアの成長を促進していると語った。
「ミームコインやロングテール資産の成長」が一因であり、これらはまずDEXに上場し、長続きすれば中央集権型取引所にも登場することが多いと説明している。
また、「SolanaやEthereumのレイヤー2(L2)上での低手数料、高スループットによるオンチェーンUXの改善」も重要な進展であると強調した。
DEXの市場シェアと取引量の推移
DeFiLlamaのデータによれば、過去24時間でDEX取引量は全取引量の22%を占めている。
この割合は、分散型取引所が集約された分散型取引所および中央集権型取引所に対して占める支配力を表している。
2024年に入ってから、DEX取引量は緩やかに増加している。
1月の1335億ドル(約20兆4150億円)から今月の1795億ドル(約27兆4595億円)に増加し、およそ34%の増加を示している。
今年の最高値は3月に記録され、CEXおよびDEX取引量はそれぞれ4.8兆ドル(約739.2兆円)および2668.9億ドル(約41兆5806億円)に達した。
ゴエル氏は、「ビットコインが3月に新高値を記録し、取引活動が価格とセンチメントに正の相関を持つことが多いため」と述べている。
将来的には、中央集権型取引所がオンチェーンに移行し、自らのビジネスモデルを他者より先に変革すると予測している。
具体例としては、「BaseとBNB Chain」が挙げられると述べている。
DeFiとDEXの役割と成長
DeFiは、ブロックチェーン上に構築された金融ツール群の総称であり、DEXも含まれている。その主な目的は、インターネットアクセスさえあれば誰でも中間業者を通さずに貸し借りや銀行業務を行えるようにすることである。
同様に、DEXの主な目的は、インターネットアクセスさえあれば誰でも取引を行ったり、流動性を提供して利息を得たりすることができるようにすることである。
DeFiとDEXは、今年特に注目されている分散型アプリケーション(dApp)の開発の主要分野であり、顕著な採用が進んでいる。
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