著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

8月1日のビットコイン(BTC)円は970.5万円から売り優勢で取引が始まり、東京時間は概ね960万円周辺で揉み合いとなった。終盤にかけては買い戻され、欧州時間にはドル円相場の揺り戻しを受けて980万円近傍まで戻したが、改善すると予想されていた7月の米ISM製造強景気指数(PMI)が悪化したことで、想定以上に早いペースで景気が減速しているとの懸念が台頭した他、中東情勢の悪化でこの日の米株市場は急落、BTCも連れ安となり米時間序盤にかけて相場は930万円台まで水準を下げた。一方、その後は米長短金利差がフラット化するなか底堅く推移すると、引け後のコインベースの決算上振れを受けて米時間の下げ幅を奪回した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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