マイニング企業クリーンスパークが発表した2024年7月の 月次マイニングレポート によれば、同社は7月に平均約6万2000ドルで2.54BTCしか売却していなかった。

レポートによると、クリーンスパークは7月にビットコインを494BTCを採掘し、今年の累計採掘量は4108BTCに達した。7月31日時点で同社は7082BTCを保有していると報告した。

クリーンスパークはまた、ワイオミング州とテネシー州への拡大を発表した。発表によると、同社はワイオミング州で最初のマイニングサイトを確保し、施設に75メガワットの電力を供給するための電力契約を締結した。クリーンスパークは、今年初めに完了したマイニング企業GRIIDとの 合併契約 の一環として、テネシー州で新しい施設を運営しており、すでに50メガワットの電力が利用可能だ。

クリーンスパークは、月末時点での稼働ハッシュレートが21.2エクサハッシュ/秒であり、年末までに32エクサハッシュ/秒に達することを目指している。

マイナーの売り圧力は低いか？

クリーンスパークのBTC売却量の低さは、マイニングセクター全体の広範なトレンドを反映している。マイナー準備金（マイナーが保有しているBTCの量）は2021年以降、着実に減少しており、現在は数年ぶりの低水準にある。これは供給側の売り圧力が現時点で最小限に抑えられていることを示唆している。

Miner Reserve for all miners. Source: CryptoQuant

CryptoQuant によると、マイナーから取引所へのフロー（マイナーが取引所に送ったBTCの数を追跡する指標）は、7月24日に1万3729BTCに急増したが、2024年1月から4月の間に記録されたフローと比較すると、相対的に低い水準にとどまっている。

Miner to Exchange Flow. Source: CryptoQuant

7月の初めからマイナー収益が 50%急増し 、その期間中のビットコインハッシュレートの上昇も、同月の売り圧力の低下に寄与した。

6月には、マイニング企業MARA（旧マラソン・デジタル）が保有するビットコインを一切売却しなかったと 報じられており 、同社が将来の価格上昇を見越して貴重な分散型資産を保持し続けていることを示している。

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