オンチェーン分析を手掛けるアーカム・インテリジェンスによると、米国政府が管理しているとされるウォレットが8月5日に300ETH(約1億600万円)を「d46」で終わるウォレットアドレスに転送した。同社は、現在残高が0となっているウォレット内の資金が米国政府による押収の結果であるとも主張している。

Source: Arkham Intelligence

イーサの価格動向

独立アナリストのクリプト・ライオン氏は、イーサ現物ETF発売後のETHの価格動向が低迷している主な理由は、取引所でのスマートコントラクト資産に対する需要の欠如であると指摘した。

この需要の欠如は、日本銀行の利上げによる金融市場全体の大幅な低迷と一致しており、それがイーサリアムの価格をさらに押し下げた。

A snapshot of Ethereum's price action. Source: TradingView

ETHは市場メーカーの一部が約13万ETH(約458億5600万円)を市場に放出したことで大きな売り圧力に直面した。これにより、ETHは8月5日に約2100ドルの低水準に沈み、200日指数移動平均を大きく下回る水準で取引され続けている。

イーサリアムETFの流出

コインシェアーズの8月5日付の週次流入レポートによると、デジタル資産投資商品は4週間ぶりに資本流出を記録した。イーサリアム投資ファンドおよび製品の流出額は1億4600万ドルに達し、米国でのイーサリアムETFの発売以来の総流出額は4億3000万ドルとなった。

Flow data for digital asset investment vehicles. Source: CoinShares

コインシェアーズは、このデータが2017年に導入されたグレースケールのイーサリアム・トラストからの6億300万ドルの流出によって影響を受けたと指摘している。このトラストは7月下旬のイーサリアムETFの導入以来、大規模な流出を経験している。

コインシェアーズのアナリスト、ジェームズ・バターフィル氏は、現在の市場低迷が主にマクロ経済要因と地政学的緊張によって引き起こされているという理論を強調した。この投資家の間でのネガティブな感情は、ETHの回復期間が当初予想されていたよりも長引く可能性があることを示唆している。

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