暗号市場が回復基調は本当か

コインベースのアナリストは6日、暗号市場のわずかな回復に伴い、ショートスクイーズの可能性を示した。

ショートスクイーズは起きるか

現在の 仮想通貨 の状況は、ショートスクイーズと市場反発の可能性を示唆していると、コインベースのアナリストは 示唆した 。これはショートポジションが多いということを意味している。また世界の暗号通貨時価総額はいくらか回復し、過去24時間で5%以上上昇したと述べた。

確かにショートカバーは期待できるだろう。しかしショートポジションが積み上がってこそ生じるのがショートスクイーズ。波状的に増えたショートポジションが一気に解消されることで相場が上がっていく現象がショートスクイーズなのだ。

数回のショートポジションの積み上がりでショートスクイーズが起きるとは考えにくい。実際は先物建玉も下げており、そして推定レバレッジレシオもすでに下がっている。清算ヒートマップを見てもS/Lの数から見ても、ショートポジションが多いが加熱しているとは言い難いだろう。

年末に向けて相場は上昇傾向だが…

複数のヘッジファンドは7日、恐ろしい清算後に再び仮想通貨コールオプションに戻ると 報道されている 。またコインベースはビットコインの需要急増をデータで確認しており、オフショア取引所では依然としてプット買いによるヘッジが活発化としている。

オフショア取引所と言うのは、オプション取引で圧倒的シェアを誇るDeribitのこと。未決済建玉で確認すると、今月末第３四半期末、年末といずれもコール優勢である事は変わりないだろう。

大局的には年末に向けて相場は上げていくと楽観しているが、出来高で見るとコールとプットが拮抗している。さらに価格別出来高で確認すると、現水準ではプットが優勢であり、これはヘッジをかけていることを意味している。大局では上昇していくだろうが、足元ではヘッジが必要だということだろう。