イーサリアム ビットコインに市場シェアを奪われる理由は?
イーサリアムのネイティブトークンであるイーサ(ETH)は、8月5日に対ビットコイン(BTC)において過去3年間で最も低い水準にまで急落した。この急激な下落により、ETH/BTCの年初来リターンは25%減少している。
ETH/BTC daily price chart. Source: TradingViewETHは、米国での現物イーサリアム上場投資信託(ETF)の待望のローンチにもかかわらず、対ビットコインで一貫して劣後している。当初多くのアナリストは、これらのETFがイーサリアム市場に機関投資家の資本を引き寄せる触媒となると予測していた。
ソラナがイーサを上回る
イーサが対ビットコインでパフォーマンスが下回り続けている一方で、競合であるソラナ(SOL)に対する優位性も低下している。注目すべきは、SOL/ETHペアが8月8日に過去最高の0.064ETHに達し、過去24時間で10.75%上昇したことだ。この急騰はブラジルでの現物ソラナETFの ローンチ が影響しているとみられる。
SOL/ETH daily price chart. Source: TradingView一方で、これは6月に始まった反発の一環でもある。6月以来、このペアは約75%上昇している。
イーサリアムETFデビューの不振
米国での現物イーサリアムETFの待望のローンチは、投資家から驚くほど冷ややかな反応を受けた。ファーサイドインベスターズのデータによれば、これらの投資商品が7月23日に取引を開始して以来、3億8770万ドルの流出が見られた。
Ethereum ETF flows. Source: Farside Investors対照的に、ビットコインETFの流入は、1月11日のローンチ後の最初の2週間で純増となっていた。
ビットコインは主に「価値の保存手段」として見られている一方、イーサリアムは分散型アプリケーション(DApps)やスマートコントラクトのプラットフォームとして見られている。このファンダメンタルの違いが、伝統的な投資家の選好に影響を与えた可能性がある。
例えば、 コインゲッコー によると、ビットコインを準備資産として保有している公開企業は29社に対し、イーサを保有しているのは6社に過ぎない。
イーサは下降チャネル内に
テクニカル的な観点から見ると、イーサの対ビットコインでの下落は、2022年9月以来続いている現在の下降チャネル内でのダウントレンドの一部になる。
今年5月、ETH/BTCはチャネルの上部トレンドラインを0.056 BTC付近で突破を試みたが、その後30%の調整となった。興味深いことに、同じ上部トレンドラインは、50週(赤)および200週(青)の指数平滑移動平均線(EMA)という2つの他の抵抗線と一致している。
ETH/BTC weekly price chart. Source: TradingViewそれにもかかわらず、8月時点でイーサはチャネルの下部トレンドラインを試す展開となった後に反発しており、その潜在的な上昇目標は0.050 BTC付近である。このレベルは、ETH/BTCの0.236フィボナッチリトレースメントラインと一致している。
さらに、イーサの週次相対力指数(RSI)が34.60と、売られ過ぎのレベルからわずか4ポイント上であるため、反発の可能性が高まっている。売られ過ぎのRSIは通常、反発や保ち合いに先行する。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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