仮想通貨業界は、現物ビットコイン上場投資信託(ETF)に対するオプション取引の承認に近づいているかもしれない。発行者と取引所が証券取引委員会(SEC)に承認を申請してから既に7か月が経過している。

ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏は 8月8日にXに投稿し 「ビットコインETFオプションに関して確実に動きがある」と述べた。

セイファート氏の発言は、CBOEが現物ビットコインETFに対するオプションの申請を撤回し、すぐにより 詳細な申請を提出した ことを受けてのものだ。同氏は「一見悪いことのように聞こえるが、同時に彼らは新しい更新された申請を再提出した」とし、元の15ページの申請が44ページの新しいものに置き換えられたと指摘する。

新しい申請にはポジション制限や市場操作の懸念など「より具体的な内容」が含まれており、発行者がSECからフィードバックを受け取った可能性があるとセイファート氏はコメントしている。「私には、SECが何らかのフィードバックを与えたように見える。これはポジション制限や市場操作の懸念に関連しているようだ」。

ただセイファート氏は、SECがCBOEとがこの件で具体的な交渉をしているかどうかを確かめる方法はないとも言い、これは「時計をリセット」するための遅延戦術であり、決定期限を2025年4月末に押し戻す可能性もあると語った。

同氏は、ビットコインETFオプションが今年の第4四半期に実現するだろうと考えている。SECの最終期限は9月21日頃だが、「その後、OCC(通貨監督庁)とCFTC(商品先物取引委員会)によるさらなる手続きが必要」と付け加えた。

1月にNYSEアメリカン、CBOE、ナスダックは、現物ビットコインETFのオプション取引を上場するための 申請を行った 。しかし、SECは3月にCBOEの決定を 延期し 、4月にはNYSEアメリカンが現物ETFでオプション取引を提供するかどうかの決定を 延期した 。

8月9日、ETFストアのネイト・ジェラシ社長は、いくつかの仮想通貨デリバティブETPにはすでにオプションが利用可能であるため、現物ETFにも提供するのが理にかなっていると 指摘した 。

Crypto derivatives ETFs with options. Source: Nate Geraci

オプションは現物および先物取引とは若干異なり、トレーダーに設定された価格で契約を買うか売るかの権利を提供する。現物ビットコインETFに基づくオプションは、「カバードコール戦略」などの投資戦略を可能とする。

CBOEグローバルマーケッツのデリバティブ部門責任者キャサリン・クレイ氏は、1月の最初の申請時に「オプションの有用性、ビットコインに対するダウンサイドヘッジングやリスク定義されたエクスポージャーを提供することで、投資家やエコシステムに本当に役立つと信じている」と CNBCに語った 。

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