BitGo、WBTC保管の分散化へ|ジャスティン・サン関与へ批判
暗号資産(仮想通貨)WBTCの保管業者であるBitGoは9日、仮想通貨取引所ビットグローバルと提携し、WBTCの保管地域および機関の分散化を目指した合弁事業を行うと 述べた。
WBTCとは、 ビットコイン(BTC) と1:1で連動し、ERC-20(イーサリアム規格)で発行された仮想通貨だ。
同社のWBTC保管業務はこれまで、米国のみで行われていた。今回の動きにより、今後はシンガポールや香港など複数の地域および機関で管理されることとなる。
ジャスティン・サン氏関与で批判集まる
しかし今回の動きは、ビットグローバルがトロン(TRX)ブロックチェーンのジャスティン・サン創設者との戦略的パートナーシップを意味するとして、広く批判が集まっている。
ジャスティン・サン氏は過去、仮想通貨業界で物議を醸す存在となっており、同氏との関与はWBTCの信頼性と評判を傷つけると一部で言われている。
これに対し同氏は、秘密鍵やWBTCの準備金を一切管理していないことや、WBTCに変更はないことを強調した。
また、BitGoのマイク・ベルシェCEOは、同社のセキュリティへの取り組みや法的な信頼性を強調した上で、「サン氏関与への批判は大したことない」と述べた。
MakerDAOがWBTC採用解除か
大手ステーブルコインDAIを発行および管轄する分散型金融(DeFi)MakerDAOは、WBTCに対してDAIを鋳造を無効にする提案を公開した。
DAIは、執筆時点で総トークン供給量の約10%がWBTCに裏付けられている。
MakerDAO直営の金庫には、約5億ドル相当のWBTCが保管されており、SparkLend(MakerDAOが作成したDeFi)には約2億9000万ドル相当のWBTCが預けられている。
ただし、新たな借り入れのみに適応され、既存のユーザーに影響は及ばないと強調した。
しかしこの動きに対しても、「かなり過剰反応のように思えます。」という声も見られる。
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