DeFi最大手Uniswap、手数料収入74億円突破
分散型取引所(DEX)プロトコルUniswapを開発するUniswap Labsは13日、フロントエンド手数料の累計収入が5060万ドル(約74億円)を 突破した 。
この急成長は、DeFi(分散型金融)市場における同社の強固な地位を如実に示している。
Uniswap Labs、驚異の成長を遂げる
Uniswap Labsは2023年10月、ウェブインターフェースとウォレットアプリを通じたユーザー取引に0.15%の手数料を導入。2024年4月にはこれを0.25%に引き上げ、収益の急増につながった。
年初から現在までに、手数料収入は370万ドル(約5億4500万円)から5060万ドル(約74億円)へと13倍以上に膨らんでいる。
DEX市場におけるUniswapの圧倒的シェア
Uniswapは取引量で見てもDEX市場最大のプラットフォームとしての地位を確固たるものにしている。2024年7月には、DEX全体の取引量1540億ドル(約22兆6700億円)のうち、540億ドル(約7兆9500億円)をUniswapが占めた。これは市場全体の約3分の1に相当する驚異的なシェアだ。
ユーザーは1inch、Cowswap、ParaswapなどのDEXアグリゲーターを利用することで手数料を回避できるものの、Uniswapのフロントエンドは依然として圧倒的な人気を誇る。
7月のDEX活動の25.7%をUniswapが占め、最大のアグリゲーターである1inchの19.8%を大きく上回っている。
Uniswap財団の財務状況と今後の展望
Uniswap財団は2024年8月初旬、第2四半期の財務サマリーを 公開 。財団は3681万ドル(約54億円)の現金と 暗号資産(仮想通貨) ステーブルコインを保有しており、68万UNIトークンも準備していることが明らかになった。
これらの資金は2025年末までの活動をサポートするもので、2612万ドル(約38億円)が助成金に、1069万ドル(約16億円)が運営コストに充てられる予定だ。第2四半期には320万ドル(約4億7000万円)以上の新規助成金を承認し、既存の助成金から約250万ドル(約3億6800万円)を分配した。
Uniswapの目覚ましい成長は、 イーサリアム(ETH)を 基盤としたDeFiエコシステムの発展を象徴している。仮想通貨市場の成熟とともに、Uniswapのような分散型プラットフォームの重要性は日々増している。
今後、Uniswap Labsがこの急成長をどのように持続し、DeFi市場全体にどのような影響を与えていくのか、業界関係者から熱い視線が注がれている。フロントエンド手数料の戦略的な設定や、ユーザーエクスペリエンスの向上など、同社の今後の動向が市場に大きな波紋を投げかけることは間違いないだろう。
個人投資家にとっては、このようなプラットフォームの成長を注視し、DeFi市場の動向を把握することが、今後の投資戦略を考える上で重要なポイントとなるだろう。
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