著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

14日のビットコイン(BTC)円は889.9万円から方向感に欠ける展開で取引を開始。東京時間中盤には小高く推移するも、900万円では上値を重くした。欧州勢参入後には、ジリ高地合いで900万円台に乗せたが、7月の米消費者物価指数(CPI)が概ね市場予想通り(予想:+3%→結果:+2.9%)となると、FRBによる9月の大幅利下げ観測が後退し、BTC円は売り買いが交錯した後にロングの投げを伴って870万円周辺まで急反落を演じた。これにより相場は先月29日からの下落の半値戻し887.8万円と60,000ドル水準(≒883.4万円)を割り込んだが、その後は870万円周辺で下げ止まり、終値は867.7万円となった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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