iPhoneのタッチ決済、ステーブルコインUSDC支払いも実現か
米テック企業大手アップルは14日、iPhoneの次期オペレーティングシステム(OS)である「iOS 18.1」の内容を 公開した。
このアップデートが完了すれば、iPhoneのアプリやサービス開発者が、Apple PayやApple Wallet以外のアプリ内で近距離無線通信(NFC)を使った決済が提供可能になるという。
USDCを使ったタッチ決済実現か
この発表に対し、ステーブルコイン大手USDCを開発する米サークル社のジェレミー・アレールCEOは、USDCを使ったタッチ決済の実現を以下のように示唆した。
「iPhoneでUSDCを使ったタップ決済が間もなく可能に。ウォレット開発者の皆さん、エンジンをかけてください。」
USDCは、米ドルの価値に連動した 暗号資産(仮想通貨) で、執筆時点の時価総額は5兆円(340億ドル)を超える。
NFC処理の送信機能を開放
「iOS 18.1」では、開発者に「Secure Element(セキュアエレメント)」という機能が開放される。これは、アプリ内で起こったNFC処理の送信を許可する機能だ。
これによりユーザーは、アプリを直接開く、もしくはiPhoneのサイドボタンをダブルクリックしてアプリを開く(設定が必要)ことで、決済を開始できるようになる。
この機能を活用すれば、iPhoneのサイドボタンをダブルクリックして仮想通貨の決済アプリを開き、USDCなど仮想通貨を用いたタッチ決済が可能になるという。
ただし機能の利用には、アップルと商業契約を結び、手数料を支払う必要がある。
決済アプリを構築するための関連機能は、日本、米国、英国、オーストラリア、ブラジル、カナダ、ニュージーランドで利用可能になる予定だ。
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