「デスクロス」となったビットコイン さらなる下落の懸念も
ビットコインの重要な指標が新たな警鐘を鳴らしている。「弱気クロス」はビットコインがさらに下落する可能性を示唆しているが、歴史的にはこれは実際には良い兆候であることもある。
仮想通貨トレーダーのマグス氏は 8月15日のXポスト で「ビットコインが日足チャートで弱気クロスを記録した」と指摘した。マグス氏が言及しているのは「デスクロス」で、これはビットコイン(BTC)の50日間単純移動平均線(SMA)が200日間SMAを下回ると発生する弱気シグナルだ。
BuyBitcoinWorldwideのデータ によると、8月15日時点でビットコインの50日SMAは6万1749ドルで、200日間SMAは6万2485ドルだった。
CoinMarketCapのデータによれば、記事執筆時点でビットコインの価格は5万8077ドルとなっている。
マグス氏は、この動きが「市場の短期的な弱さ」を示していると説明した。トレーダーはビットコインのパフォーマンスを判断するため、この弱気シグナルを注視している。
「ビットコインは7万ドル近くのトレンドチャネルのレジスタンスをテストするために、6万2432ドルの200日間移動平均線を取り戻す必要がある」とIGマーケットアナリストのトニー・シカモア氏は 語った 。
デスクロスは長期的には良い兆候か?
しかし、デスクロスは実際には良い兆候である可能性もあるとマグス氏はのべた。
過去にこの現象が発生した際、ビットコインの価格は約4か月後に50%上昇したことがある。2023年9月、ビットコインの50日間SMAが200日間SMAを下回った際、価格は2万6578ドルだった。わずか4か月後、その価格は49%上昇し3万9518ドルとなった。
2021年7月には、50日間SMAが3万4671ドルで、200日間SMAが4万4680ドルだったが、同様にデスクロスから4か月後にビットコインの価格は54%上昇して5万4813ドルとなった。
「強気の確認は、移動平均を再び取り戻し、続いて強気クロスが発生することだ」とマグス氏は語った。しかし、同氏は「パターンが繰り返される場合、ここ数週間は不安定な値動きが見られるかもしれない」とも指摘した。
最近では米国政府が約6億ドル相当のビットコインをコインベースに 移転させた 。これは売り圧力に転じるのではないかとの懸念もあったが、ビットゲット・リサーチのチーフアナリスト、ライアン・リー氏は、これはBTC売却を意味するわけではないと主張している。米連邦保安官局がコインベース・プライムと提携し、大規模なデジタル資産の取り扱いや取引を行っていると指摘する。
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