米消費物価3年ぶり低水準|FOMCが利下げ幅を検討
7月の米消費者物価指数(CPI値)が市場予測を下回り、3年ぶりの低水準となったことから、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利下げが行われる可能性が高まっていると15日、ウォールストリートジャーナル(WSJ)で 報じられた 。利下げ幅は0.25ポイントか0.5ポイントかが焦点となる。またWSJの記事には、FRBからの情報リークの可能性があると指摘されている。
アメリカのインフレ率とFOMCの利下げ見通し
リセッション入りを望む傾向が大統領選挙に伴って上昇してきている。米インフレ鈍化、FRBの9月利下げ後押しによって、7月のCPIは2.9%上昇した。3%を下回るのは2021年以来と報じられた。エコノミストによる市場予測の3%をやや下回り、3年ぶりの低水準となった。
変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアCPI値も市場予測にぴったりの3.2%となり、同じく3年ぶりの低水準だった。しかしWSJにはFRBの「観測気球記者」として名高いニックテイラー記者がいる。
この記事もFRBからのアナウンスがリークという形で存在している可能性があると指摘している。例えばFRB当局者は、2023年7月に金利を20年ぶりの高水準に引き上げた後の1年間を、利下げの開始時期を探りながら過ごしてきた。
今年6月に利下げする可能性もあったが、インフレ率が上昇に転じたことから4月の段階で棚上げとなった。しかし現在は利下げの方向が定まったとしている。インフレ指標の改善に加え、労働市場が今後望ましくない水準まで悪化しうる兆候がみられるためだ。
7月の失業率は4.3%と、年初の3.7%から上昇。現段階で企業の人員削減は低水準にとどまっているものの、採用活動が低調なことが反映された。このため9月のFOMC会合での議論は利下げ幅をスタンダードな0.25ポイントにするか、より大きな0.5ポイントにするかに焦点が当たるだろう。
文脈からすればニックティムラズ記者の所見と捉えることができるが、リンク情報に続けてニックティムラズ記者の所見が記される場合、それは大抵がFRBからのアナウンスであると投資家たちは判断し、 暗号資産(仮想通貨) 市場を注視する必要があると考えている。
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