著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

19日のビットコイン(BTC)円は866.2万円から小幅に揉み合う展開で取引を開始すると、東京時間後半にかけて小緩む展開に転じ、850万円まで押された。一方、ドル建てで58,000ドル周辺となる同水準で買い支えられると、ゴールドマンサックスが米景気後退の確率を25%から20%に引き下げたことや、米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が9月の利下げ議論が適切と発言したことで、米時間のBTC円は米株の上昇に連れ高となる形で870万円周辺まで徐々に戻した。米市場引け後には、相場は870万円を回復し、終値は874.5万円となった。本日は買い優勢で取引を始めており、相場はショートカバーを伴って880万円台中盤まで戻している。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成