8月20日のブロックネイティブの レポート によると、プライベート取引がイーサリアムの注文フローを支配するようになっており、ユーザーはフロントランナーから取引を保護しようとしている。

プライベート注文フローは依然としてイーサリアムの取引のおよそ30%を占めるに過ぎないが、ネットワーク上で使用されるガスの半分以上を消費しているとブロックネイティブは述べている。この変化は、「プライベート取引の注文フローが許可されたネットワーク参加者にのみアクセス可能なため、新たな中央集権化のベクトルを生み出している」と報告書は指摘している。

プライベート注文は、取引をメモリプールに送るのではなく、バリデーターに直接送信するもので、「ダークプール」として知られる仕組みを用いている。公開取引は、自動取引ボットによってユーザーの負担で利益を得る「最大抽出可能価値(MEV)」と呼ばれる行為によって不正行為であるフロントランが行われるリスクがある。

Private orders consume more than 50% of gas used on Ethereum. Source: Blocknative  

「ユーザーは通常、より複雑でガスを多く消費するオンチェーンアクション(例えばスワップ)を行う際に、MEVの保護のために取引をプライベートに送信することを選ぶ」とブロックネイティブは主張。「これにより、非MEV取引よりも取引ごとに消費されるガスが多くなる」という。

プライベート注文フローは、一握りのブロックビルダー、すなわちBeaver、Titan、Rsync、Flashbotsによって支配されており、これらのブロックビルダーはすべて「3月以降、プライベート注文フローが劇的に増加している」とレポートで指摘。この期間中、これらのブロックビルダーのガス消費量は130%から150%に増加していると報告されている。

ブロックネイティブによると、ダークプールの増加は、メモリプールに参加するユーザーに対して、ガス価格の変動性や予測不能性が高まるといった悪影響をもたらしている。

「ブロックスペースの大部分がプライベートに送信された取引によって消費されると、オンチェーンになるためのガス料金の可視性が低下する」

「これにより、取引の価格設定を低くしすぎて取引が停滞したり、逆に取引が確実にオンチェーンに乗るようにガス料金を高く設定しすぎたりする可能性が高まる」とレポートは付け加えている。

 

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