ミームコイン工場のPump.fun、7か月で146億円達成
ソラナブロックチェーンベースのトークン発行所である「Pump.fun」は3日、サービス開始からわずか7か月で1億ドル(約146億円)の収益を 達成した 。これは 暗号資産(仮想通貨) 業界で過去最速の記録となる。
Pump.funの急成長と急降下
Pump.funは217日間で1億ドルの大台を突破し、以前の記録保持者であるファストグロース・プロトコルENAを34日上回った。
この急成長の背景には、ミームコインの作成サービスがある。Pump.funは1か月で50万以上のミームトークンを立ち上げ、初期の成長を牽引した。
しかし、この急成長の裏で懸念材料も浮上している。8月12日には、1日の収益が約6億9000万円から約1億2500万円へと81.84%も急落。
その後も下落が続き、現在では約1150万円にまで落ち込んでいる。これは8月のピーク時と比較すると98.33%の減少だ。
この急激な収益低下は、ユーザーアクティビティの低下を示唆しており、Pump.funの戦略的な転換が必要とされている。
無料トークン発行の是非
収益低下への対策として、Pump.funは無料でのトークン作成と、成功したコイン作成者への0.5 SOL(約1万1700円)の報酬提供を開始した。
創設者のSapijijuは、この施策によってより価値のある取引機会が生まれると主張している。しかし、この動きには批判の声も上がっている。
あるXユーザーは、「トークンの数を絞り込む方が有益だ」と指摘し、「早い者勝ちでトークンを作成し、素早く売り抜ける人々だけが得をする」と懸念を表明した。
無料トークン発行は、確かに活動を再燃させる可能性がある。しかし、それが市場に出回れば、一部の投資家が利益を得る一方で、他の投資家が損失を被るリスクも高まる。
これは投資家の信頼を損なう可能性があり、市場の不安定性を増大させかねない。
Pump.funの今後と業界への影響
Pump.funの急成長と急降下は、ミームコイン市場の不安定性を浮き彫りにしている。
また、トロン(TRX)ネットワーク上に新たなミームコイン発行所「 SunPump 」が登場したことも、Pump.funの今後の成長に影響を与える可能性がある。
Pump.funの事例は、仮想通貨市場の急速な変化と、それに伴うリスクを如実に示している。投資家は、これらの新興プラットフォームに対して慎重なアプローチを取る必要がある。
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