TON価格、CoinMarketCapで一時93%暴落|システム障害原因
暗号資産(仮想通貨)データプラットフォームのCoinMarketCapは3日、システム障害によりトンコイン(TON)の価格表示に誤りがあったことを 認めた 。
同社の発表によると、TONの時価総額が一時的に130億ドル(約1兆8968億円)から1億5000万ドル(約219億円)未満まで急落したと表示されていた。
CoinMarketCapは公式Xアカウントで「開発チームが問題を調査し、できるだけ早く解決するよう取り組んでいます」と述べ、ユーザーからの異常な価格下落の報告に対応した。
TON価格、93%の急落を示す
当初、CoinMarketCap上でのTONの価格は5.5ドル(約802円)から0.3ドル(約44円)まで急落したように表示された。これは93%もの下落を意味する。
一方で、他の仮想通貨データ集計サイトや取引所では何の問題も発生しておらず、通常通り運営されていた。
一部のユーザーは、この障害がインデクサーの問題に関連している可能性があると推測した。3日の18時05分(日本時間)時点で、TONの価格は約5.18ドル(約756円)で取引されていた。
CoinMarketCapのデータ、取引所の障害や流動性低下に影響される可能性
CoinMarketCapは様々な 仮想通貨取引所 からデータを収集している。しかし、技術的エラーや市場操作、流動性の低下などにより取引所が不正確なデータを提供した場合、表示価格が歪む可能性がある。
特に、流動性や取引量の低い単一の取引所で主に取引されているトークンの場合、価格の不一致が発生しやすい。
一方で、問題がCoinMarketCap自体に起因する場合もある。サーバーの誤動作、ソフトウェアのバグ、価格算出アルゴリズムの不正確さなども誤りの原因となり得る。
TONは当初、メッセージングプラットフォームTelegramによって開発された。しかし現在は独立して運営されており、Telegramとは別のプロジェクトとなっている。
今回のCoinMarketCapの障害は、仮想通貨市場におけるデータの信頼性と正確性の重要性を再認識させる出来事となった。
投資家や取引所は、単一のデータソースに頼るのではなく、複数の情報源を確認することの必要性を改めて認識したといえるだろう。
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