米FRBの利下げ ビットコインが20%下落する可能性=仮想通貨アナリスト
米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げがビットコインを下落させる可能性があると、アナリストたちは指摘している。これは市場参加者の多くが予想する方向とは逆であり、BTC価格が2月以来の低水準に落ち込む可能性があるという。
「今月の利下げが実現すれば、ビットコインは15-20%の下落が予想され、BTCの底値は4万~5万ドルになるだろう」と、ビットフィネックスのアナリストは 9月2日の分析 で書いている。ビットフィネックスのアナリストは、9月が歴史的にビットコインにとって「ボラティリティの高い月」である点を強調し、予想されるFRBの利下げが市場のボラティリティをさらに複雑化させるとした。
「この論理は、マクロ経済状況が変われば簡単に覆される可能性がある」とものべた。「トレーダーにとって不確実な時期だ」と分析には記されている。
FRBの利下げ決定は9月18日に予定されている。FRBのジェローム・パウエル議長が8月のジャクソンホール会議で「その時が来た」と発言したことから、市場心理は楽観的だ。投資家は通常、利下げ時にはビットコインのようなリスクの高い資産をより魅力的に感じる。なぜなら、債券や定期預金などの伝統的な資産が魅力を失うからだ。
ビットコインは執筆時点で5万7754ドルで取引されており、過去7日間で2.67%下落している。
Bitcoin is down 2.67% over the past seven days. Source: CoinMarketCap
現在の価格から20%の下落は約4万6000ドルとなり、これは2月8日以来の水準だ。10xリサーチのリサーチ部門責任者マーカス・ティーレン氏は、ビットコインが強気相場を開始する前に4万ドル台を付ける可能性があるとも 語っている 。
ティーレン氏は8月初めに「次の強気相場へのエントリータイミングを理想的に見極めるためには、ビットコイン価格が4万ドル台前半に下がるのを狙う」とのべた。
ザ・ビットコイン・レイヤーのアナリスト、ジョー・コンソルティ氏は 9月3日のX投稿 で「6万ドルはもはや投機家によって支配される急騰レベルではなく、長期的な成熟したホルダーが蓄積しHODLする保ち合いゾーンだ」と記した。
一方、仮想通貨トレーダーのダーン・クリプト・トレード氏は、ビットコインが「依然として強気相場のサポートバンドの周りで戦っている」と指摘し、「現時点ではどちら側にも動きたがらないようだ」とも 付け加えた 。
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