Bitget App
スマートな取引を実現
暗号資産を購入市場取引先物コピートレード自動売買Bitget Earn
Polygon LabsとFabric Cryptographyが連携、ZK特化チップ「VPU」開発へ

Polygon LabsとFabric Cryptographyが連携、ZK特化チップ「VPU」開発へ

neweconomy-news (JP)2024/09/12 04:21
著者:田村聖次

Polygon LabsとFabric CryptographyがZK特化のチップ開発へ

パブリックブロックチェーンのポリゴン(Polygon)を開発する「ポリゴンラボ(Polygon Labs)」が、ハードウェア開発会社の「ファブリック(Fabric)」と連携し、ゼロ知識証明(zkp:zero knowledge proof:zkp)を活用した暗号化に特化したチップ「VPU(Verifiable Processing Units)」の開発を9月10日に発表した。

ポリゴンラボによると、ゼロ知識証明技術を実用化するためには証明の生成を効率化する必要があるものの、証明を生成するソフトウェアの性能はハードウェアの性能に依存するという。

これまで使用されてきた証明技術である「Plonky2」は、コンシューマー向けのハードウェアで動作するように最適化されていた。しかし今後は、より高速な証明技術として先日リリースされた「Plonky3」が実用化される際には、より高性能なハードウェアが必要になるとのことだ。

なおすでに、今回の連携の一環としてアグレイヤー(AggLayer)の証明生成を加速することを目的に「VPU」を用いたサーバーに対して500万ドルの投資を行うと発表している。

「VPU」は、ビットコインにおけるASICのような専用のハードウェアの利点と、GPU(Graphics Processing Unit)の利点を融合したようなハードウェアだという。これによりASICのような固定されたハードウェア設計では対応できない、ゼロ知識証明技術の成長速度に対応できる汎用性の高いプロセッサとして機能するとのこと。

また発表によるとポリゴンラボは、今後6から12ヶ月以内に「VPU」上でPlonky2 およびPlonky3 のベータ プロトタイプを提供することを目指しているという。これによりアグレイヤーの証明生成が高速化され、リアルタイムのゼロ知識証明アプリケーションの可能性が広がると考えられている。

アグレイヤーはゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)の使用により、同プロトコルへ接続したL1チェーンやL2チェーンを単一のブロックチェーンを操作しているように感じられるほどシームレスに接続するプロトコルだ。ポリゴンラボは同機能をブロックチェーンのTCP/IPと説明している。

Processor breakthroughs have leveled up every industry – it’s time for web3 to have its own.

Polygon Labs @FabricCrypto unveil real-time zk for the AggLayer using a custom chip for cryptography.

widespread zk adoption in 3-5 yr? make that 6-12 mo https://t.co/kSXkzIFrjh

— Polygon | Aggregated (@0xPolygon) September 10, 2024

参考: ポリゴンラボブログ
画像:iStocks/LuckyStep48

関連ニュース

  • ポリゴンラボ、MATICからPOLへの移行開始を正式発表
  • ポリゴンラボ、「MATIC」の「POL」移行は9月4日に予定
  • ポリゴンラボがZK証明システム「Plonky3」公開、オープンソースに
  • テレグラムの「TON」、Polygon Labsと提携しL2ネットワーク構築へ
  • ポリゴンラボがトポスウェア買収、ゼロ知識証明の技術発展に向け

関連するキーワード

#POL

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

前の記事 MRIと山陰合同銀行ら、島根県出雲市の「デジタル地域通貨事業」受託。チェーントープの「Tapyrus」活用

合わせて読みたい記事

MRIと山陰合同銀行ら、島根県出雲市の「デジタル地域通貨事業」受託。チェーントープの「Tapyrus」活用 山陰合同銀行(ごうぎん)を代表とする、三菱総合研究所(MRI)およびアルテミスビュースカイとの3社共同事業体が、島根県出雲市の「出雲市デジタル地域通貨のシステム構築及び運営業務」を受託した。ごうぎんおよびMRIが9月12日発表した
大津賀新也 ニュース
ナイジェリア規制当局、無認可の暗号資産事業者に強制執行の姿勢示す=報道 ナイジェリア証券取引委員会(SEC NIGERIA)が、規制されていない暗号資産(仮想通貨)事業者に対し強制執行を行う姿勢を示した
髙橋知里 ニュース
【9/11話題】UPBONDと鹿島建設らが「JPYC」活用の実証実験、博報堂キースリーとスターテイルがSoneium導入企業の支援など(音声ニュース) UPBONDと鹿島建設ら、「JPYC」活用で建設現場の処遇改善と運営の効率化へ、博報堂キースリーとスターテイル、「Soneium」上でのサービス構想・開発実装の企業支援を開始、暗号資産詐欺の被害額、23年に45%急増=FBI、シンガポール、ワールドコインのアカウントとトークンの売買サービス提供者を捜査。先月は逮捕者も、バイナンスジャパンにネオ(NEO)上場、国内2例目、英金融監視機関、暗号資産ATMの違法運営で男を提訴、PayPalとVenmo、イーサリアムネームサービス(ENS)導入、State StreetとGalaxy Digital、デジタル資産ETF3銘柄立ち上げ、スタンダードチャータード、UAEでデジタル資産カストディサービス開始、テザー社、トロン、TRMラボの3社が協力。USDT不正利用と戦う金融犯罪ユニット設立、ビットコインスケーリング「Fractal Bitcoin」がメインネット公開、FBトークン配布も、バイナンスでトークンロック解除・権利確定スケジュール機能導入、CoinMarketCap提供=報道
あたらしい経済 編集部 Sponsored
ビットコインスケーリング「Fractal Bitcoin」がメインネット公開、FBトークン配布も ビットコイン(BTC)スケーリングソリューション「フラクタルビットコイン(Fractal Bitcoin)」が、メインネットローンチした。「フラクタルビットコイン」の公式Xにて9月9日発表された
一本寿和 ニュース
テザー社、トロン、TRMラボの3社が協力。USDT不正利用と戦う金融犯罪ユニット設立 USDTなどのステーブルコイン発行企業テザー(Tether)社とジャスティン・サン(Justin Sun)氏が設立したパブリックブロックチェーンのトロン(TRON)、暗号資産取引に関するセキュリティツールを提供するTRMラボ(TRM Labs)の3社が提携し、暗号資産(仮想通貨)犯罪に対抗する民間金融犯罪ユニット「T3 Financial Crime Unit (T3 FCU)」を設立した
髙橋知里 ニュース
UPBONDと鹿島建設ら、「JPYC」活用で建設現場の処遇改善と運営の効率化へ 国内web3スタートアップのUPBONDが、兵庫県内の鹿島建設の現場で、ステーブルコインによる従業員インセンティブの実証実験を実施したことを9月11日に発表
大津賀新也 ニュース
バイナンスでトークンロック解除・権利確定スケジュール機能導入、CoinMarketCap提供=報道 大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のユーザー向けにトークンのロック解除と権利確定(べスティング)データを提供する新機能が導入された。9月11日に暗号資産メディア「ディクリプト(Decrypt)」が報じた
一本寿和 ニュース
State StreetとGalaxy Digital、デジタル資産ETF3銘柄立ち上げ ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(State Street Global Advisors:SSGA)およびギャラクシー・アセット・マネジメント(Galaxy Asset Management)が、デジタル資産に関連したETF(上場投資信託)3銘柄を新たに立ち上げたことが、9月10日発表された
大津賀新也 ニュース
PayPalとVenmo、イーサリアムネームサービス(ENS)導入 米決済大手ペイパル(PayPal)および同社傘下のモバイル決済アプリ「ベンモ(Venmo)」に、イーサリアムネームサービス(ENS:Ethereum Name Service)による「ENS」が導入された。ENS公式Xより9月11日に発表されている
大津賀新也 ニュース
0

免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。

PoolX: 資産をロックして新しいトークンをゲット
最大12%のAPR!エアドロップを継続的に獲得しましょう!
今すぐロック