仮想通貨のミリオネアであるジェームス・フィッケル氏が、1月10日以来、4300万ドルを超える損失を被った。フィッケル氏の分散型レンディングプラットフォーム「アーベ」での負債が1億3200万ドルに膨れ上がったためだ。

フィッケル氏は、イーサリアムの初期投資家であり、長寿研究会社「アマランス財団」の創設者でもある。彼は、ビットコインに対するイーサリアムの価格(ETH)に賭ける形で、4370万ドル以上を失った。9月14日のLookonchainのXのポストによると、フィッケル氏は1月10日に1億7200万ドル相当のラップドビットコイン(WBTC)を借りた際、イーサリアムの価格がビットコインに対して上昇すると予想していたという。

「1月10日から7月1日までに、彼はアーヴェから3061WBTC(1億7200万ドル)を借り、0.05424のレートで56445ETHに交換した。8月7日以降、彼は1200万USDCを使って211WBTCを購入し、16000ETHを671WBTC(3990万ドル)に交換してアーべの負債を返済した。」

Source: Lookonchain

2024年の初めから、イーサリアムはビットコインに比べて低調なパフォーマンスを見せている。バイナンスのデータによると、イーサリアムのビットコインに対する価格は年初来で24%以上、過去1か月で9%以上下落している。

ETH/BTC, year-to-date chart. Source: TradingView

フィッケル氏のアーベの負債は1億3200万ドル

彼の負債の増加は、イーサリアムがビットコインを上回ると信じていたことに起因する。ビットコインを借りてイーサリアムを購入することで、実質的にビットコインのショートポジションを取った。しかし、イーサリアムの価格がビットコインに対して下落したため、この戦略は損失をもたらした。

James Fickel Aave loan. Source: Debank

フィッケル氏は、イーサリアムが0.80ドルの時に40万ドルを投資したことで広く知られている。

グレースケールのETHEが27億ドルの資金流出を突破し、イーサの流出が続く

米国のイーサリアム上場投資信託(ETF)からの継続的な資金流出が、イーサリアムの価格低迷に寄与している。ETH ETFは7月23日の取引開始以来、累計で5億8100万ドルの純流出を記録している。グレースケールのETFがその大部分を占め、27億ドル以上の純流出を記録している。

Ethereum ETF Flow (USD, million). Source: Farside Investors

投資家はイーサリアムETFの開始から大幅な価格上昇を期待していた。ビットコインの場合、ETFは2月15日までに仮想通貨への新規投資の約75%を占め、価格は5万ドルを超えた。

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