カナダのビットコインマイニング企業であるカセドラ・ビットコインは、7年間続けてきたマイニング事業のペースを落とし、新たな戦略に移行する。マイクロストラテジーのように、市場で可能な限り多くのビットコインを購入する方針だ。

9月16日に 発表された 「ビットコイン財務戦略メモ」によると、カセドラは「全ての資本配分の決定」を、1株あたりのビットコイン保有量を最大化することに向けるとした。これは多くの大株主にとって「最も重要な」指標であるという。「これは、私たちが常に心の中で緩やかに持っていた方針を正式化したものだ」という。

カセドラは、ビットコインのマイニングが株主価値を十分に提供していないと指摘する。時価総額で上位10位のビットコインマイナーのうち9社は、3年前よりも1株あたりのビットコイン保有量が減少していると主張し、「一方で他の上場企業、特にマイクロストラテジーは、1株あたりのビットコインを増やす明確な方針を採用し、株式市場から報われている」と付け加えた。

カセドラは今後、データ運営センターの開発に着手し、「予測可能なキャッシュフロー」を生み出してビットコインを購入し、既存のマイニング事業から得られるビットコインも保持するとしている。同社はマイニング事業を完全に廃止するわけではないようだ。

マイクロストラテジーやメタプラネットのような企業と同様に、カセドラもビットコインを購入するために株式、社債などを発行する予定だ。さらに、一部の資産を担保に借り入れを行う可能性もある。

カセドラは、コンピューティングインフラ企業のクングスレーデンとの 3月初旬の合併 により、1株あたりのビットコイン保有量を増やす上で有利な立場にあると自信を示している。

ビットコイントレジャリー のデータによると、同社は現在23BTC(約250万ドル)を保有しており、これは企業として45番目に多いビットコイン保有量だ。

カセドラはカナダのTSXベンチャー取引所で約2000万ドルの時価総額を誇る。しかし、株価は2021年10月末のピーク時から91%下落し、0.08ドルとなっている。

カセドラの声明は、ビットコイン戦略を長期的に見据えていることを示唆しており、「ビットコインが支配的なグローバルな準備資産として台頭する数十年にわたるトレンドの初期段階にある」としている。

同社は2017年に設立され、カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーに本社を構えている。

カナダのマイニング企業カセドラ マイクロストラテジーのようなビットコイン保有戦略を採用 image 0

Cathedra Bitcoin’s change in share price so far in 2024. Source: Google Finance

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