アルゴリズムを用いた仮想通貨トレーダーで流動性プロバイダーのウィンターミュートが、カオスラボのエッジプルーフス・オラクルの支援を受けて、米大統領選予測市場「アウトカムマーケット」を開始する。HARRISトークンとTRUMPトークンは、9月第4週から複数のブロックチェーンで利用可能となる見込みだ。

ウィンターミュートが開発したパーミッションレスのスマートコントラクトを利用し、この予測市場はイーサリアム、ベース、アービトラムでアクセス可能となる。これにより、これらのチェーンのユーザーは参加のために資産をブリッジする必要がなくなる。

トークンはあらゆる中央集権型または分散型の取引所で取引可能で、DeFiアプリケーションでも利用できる。ビバップ、WOO、バックパックが最初にHARRISとTRUMPを上場する仮想通貨取引所となる。

ウィンターミュートのエフゲニー・ガエヴォイCEOは、「中央集権型と分散型の両方の取引所から、このような予測市場のコントラクトを上場したいという大きな関心があったが、パーミッションレスな方法で、ミントや取引手数料を課さずにそれらを開発した者はいなかった」と 語った 。

カオスラボのオラクルは「先進的なAIとLLMをリスクモデルと独自に統合」し、「プロトコルにリアルタイムのリスク評価を直接組み込みながら、高精度で改ざん不可能なデータフィードを提供する」と、カオスラボのオマー・ゴールドバーグCEOは述べている。ウィンターミュートはカオスラボへの投資家でもある。

米国人は予測市場への投資が制限

予測市場は、人々がある特定の発言が真実となるか、将来の出来事が起こるかどうかについて、自分が予想する結果を表すトークンを購入することで賭けを行うことができる。

しかし、これらの予測市場は市場操作されやすいと米商品先物取引委員会（CFTC）は 主張している 。

CFTCは8月、米国議員からの 圧力を受けて 、予測市場トークンを禁止する規則を提案した。ただ予測市場カルシで米大統領選の結果に賭ける行為を停止させるCFTCの命令は法廷で覆された。その後、裁判所はカルシが選挙の賭けを進めることを阻止する停止命令を出した。マーケットリーダーであるポリマーケットは米国のユーザーを受け入れていない。

ガエヴォイ氏はアウトカムマーケットに関して ブルームバーグ に、「米国へのエクスポージャーをどのように管理するかは、市場を上場する取引所に委ねられるだろうが、ほとんど、あるいは全ての取引所がすでに米国の顧客を受け入れていないのは確かだ」とした。

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