ビットコインは「リスクオン」資産として誤解されていると、ブラックロックのデジタル資産部門責任者であるロビー・ミッチニック氏が指摘した。

ミッチニック氏は9月24日の ブルームバーグとのインタビュー で「仮想通貨業界では少し自滅的なことが起きている」と語った。「一部の仮想通貨リサーチ系の出版物や日々のコメントが、ビットコインが明らかにリスクのある資産であるという事実を取り上げ、それをリスクオン資産として解釈し、株式のように取引されるべきだとのべている」とミッチニック氏は続けた。

「ビットコインはリスクオン資産ではない」 ブラックロックのデジタル資産責任者が強調 image 0

Robbie Mitchnick suggests Bitcoin is closer to a risk-off asset. Source: Bloomberg

「根本的に見ると、ビットコインの長期的なドライバーは株式や他のいわゆるリスク資産を動かすものとは非常に異なり、場合によっては逆になることさえある」とミッチニック氏はのべた。

ブラックロックが最近発表したビットコインに関する レポート では、ビットコインを「ユニークな分散投資」と位置付け、金融および地政学的リスクに対するヘッジとしての可能性を 強調している 。

「ビットコインについて考えるとき、主に新興のグローバルな代替通貨として考えている」とミッチニック氏は語った。「それは希少で、グローバルで、分散型の非主権資産であり、国家固有のリスクも伝統的なカウンターパーティリスクもない資産だ」とのべた。

「リスクオン資産として語られると投資家を混乱させる。私が述べた特性に基づけば、それはリスクオフ資産として考えるべきだ」とミッチニック氏は強調した。

リスクオン資産は通常、好調な経済状況下で最大のリターンを生む資産を指し、テクノロジー株や成長株、特定のコモディティ、そして多くの仮想通貨が含まれる。一方、リスクオフ資産は市場の不確実性や経済の低迷期に好調なパフォーマンスを見せる投資カテゴリーであり、金や銀、政府債券、米ドルなどが含まれる。

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Bitcoin outperformed the S&P 500 during major geopolitical events. Source: BlackRock

ブラックロックは現在、iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)という現物ビットコイン上場投資信託(ETF)を提供しており、投資家は規制された投資手段を通じてビットコインに直接投資することができる。

ミッチニック氏は、ETFの保管先であるコインベースからの12時間以内の引き出しを要求する最近の修正について、「率直に言って、ここで重要な変更は何もない」と語った。「私たちがコインベースや他のサービスプロバイダーと常に行っているのは、これらの仮想通貨ETFに入る際の運用の微調整と最適化だ。これは本当に通常の更新に過ぎない」とのべた。

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