韓国、データプライバシー違反でワールドコインとツールズ・フォー・ヒューマニティに罰金

韓国の個人情報保護委員会は、Worldcoin WLD +14.33% とその開発会社であるTools For Humanityに対し、個人データの収集と転送に関する違反の疑いで11億ウォン（83万ドル）の罰金を科しました。

PIPCによると、Worldcoin Foundationは、スキャンされた虹彩データの収集目的と保有期間について、対象者に適切に通知していませんでした。PIPCは、3月22日以前にプロジェクトがバイオメトリックデータの同意書の韓国語訳を提供していなかったと述べました。

Worldcoin Foundationは、機密情報の取り扱いとデータの海外転送に関する違反で7億2500万ウォン（54万5000ドル）の罰金を科されました。同時に、TFHは海外データ転送における義務違反で3億7900万ウォン（28万5133ドル）の罰金を科されました。

また、規制当局は、Worldcoin FoundationとTFHが、個人情報が転送される国や個人情報を受け取る者の名前と連絡先情報を、地元の法律に従って対象者に通知していなかったと述べました。

さらに、財団は対象者が虹彩データの削除を要求する手段を提供しておらず、TFHは今年4月まで14歳未満の署名者の年齢確認を十分に行っていなかったと報告されました。

しかし、PIPCは、Worldcoinが問題を修正すれば、韓国での機密データ収集を禁止しないと付け加えました。韓国のPIPCは今年2月にプロジェクトの調査を開始しました。

Worldcoinは、BlaniaとOpenAIのCEOであるSam Altmanが共同設立した会社であるTools For Humanityのプロジェクトです。このプロジェクトは、AIの潜在的な悪影響から人々を守るというビジョンのもと、オーブデバイスで虹彩をスキャンした個人に「World IDs」を割り当てます。公式サイトによれば、署名者にはWLD暗号通貨が与えられ、Worldcoinは世界160カ国以上で670万人以上のWorld IDを認証しています。

Worldcoin、決定を歓迎

罰金にもかかわらず、TFHは今日のプレスリリースで、韓国の規制当局の決定を「歓迎する」と述べました。

「PIPCの調査は、TFHが韓国で最初に開始した際に提供した元の開示における弱点を特定し、それが修正されたことを確認し、オーブを使用した人間性の確認を含むTFHの運営が韓国の個人情報保護法に準拠していると効果的に結論付けました」とTFHはリリースで述べました。

同社は、PIPCの今日の決定を、Worldcoinの虹彩スキャンオーブによる「人間性」確認が規制に準拠しているという結論で、国の検査の終わりと見なしました。