AI系トークンは軒並み下落 3日間で時価総額は46億9000万ドル減少
仮想通貨市場は急激な下落を経験し、人工知能(AI)・ビッグデータ関連のトークンでは3日間で46億9000万ドルの時価総額を失った。
9月30日時点で388億2000万ドルだったAI系トークンの市場は、10月3日には341億3000万ドルに減少し、投資家が市場の回復を期待していた「UPtober」トレンドへの疑問を呼んでいる。10月は歴史的に仮想通貨相場にとって好調な月とされてきたが、今年は「UPtober(上昇する10月)」ではなく「Octo-bear(弱気な10月)」になる様相を呈している。
Chart depicting market cap and volume of AI and big-data tokens. Source: CoinMarketCap
AI・ビッグデータトークンが低迷
主要なAI・ビッグデータトークンの中で、ニアプロトコル(NEAR)は過去7日間で14.88%の急落を経験している。記事執筆時点で、トークンの価格は4.61ドルとなっている。
他の主要トークンであるビテンソル(TAO)やインターネットコンピュータ(ICP)も同期間にそれぞれ9.37%と13.35%の大幅な価格下落を見せた。さらにレンダー(RNDR)が13.64%下落し、スーパーインテリジェンス・アライアンス(FET)が16.68%下落している。
Top coin performance of AI and big-data tokens. Source: CoinMarketCap
UPtoberは来ないか?
歴史的に10月は強い上昇と市場の安定が見られる時期であり、多くの人がビットコインやアルトコインの上昇を期待していた。
しかし、2024年はその傾向に反しており、10月に入ってわずか3日でAI・ビッグデータトークンの時価総額は約50億ドルが失われた・仮想通貨市場全体でも、地政学的要因や中東での紛争、規制の課題、マクロ経済の懸念によって下落傾向にある。
それほど悪くない?
最近の下落にもかかわらず、AIトークンは7月の時点と比較するとかなり良好なパフォーマンスを見せている。当時の市場時価総額は約200億ドルだった。3か月前からのペースの変化を考慮すると、AI・ビッグデータトークン市場は130億ドル以上増加しており、10月の時価総額の最近の損失をほぼ無視できるものにしている。。
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