人気ユーチューバーのMrBeast、小型トークンの宣伝で1000万ドルを稼いだか

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nextmoney-news (JP)2024/10/14 03:24

著者:nextmoney-news (JP)

人気ユーチューバーMrBeastが小型トークンの宣伝で1000万ドルを稼いだか

3億2,000万人以上のフォロワーを持つ世界的人気YouTuberであるMrBeast（本名：ジミー・ドナルドソン）氏は、いくつかの小型トークンに投資してプロモーションし、1,000万ドル以上を稼いだ可能性があると示唆するオンチェーン調査を受けて精査を受けている事がわかった。

3/ Here's the proof he invested only $100k in SuperFarmDAO. In a screenshot from @elliotrades live stream, he accidentally revealed a DM conversation with MrBeast about the $100k investment. Later, this matched with MrBeast's wallet activity, where he sent $100k to a new wallet.… pic.twitter.com/yxfW0aZcuJ

— SomaXBT (@somaxbt) October 11, 2024

日本語訳：
彼がSuperFarmDAOに投資したのはたった10万ドルだったという証拠がこれです。
elliotradesライブストリームのスクリーンショットで、彼は誤ってMrBeastとの10万ドルの投資に関するDMの会話を公開してしまいました。その後、これはMrBeastのウォレットアクティビティと一致し、彼は10万ドルを新しいウォレットに送金しました。MrBeastのようにそのウォレットに資金を送金した人は全員、金額に基づいて$SUPERトークンの割り当てを受けました。

同氏は、2021年に10万ドル（約1,500万円）を投資し、SUPER銘柄1つで900万ドル（約13.4億円）以上を稼いだとみられる。オンチェーン仮想通貨調査員@SomaXBTは、小型トークンをプロモーションしているインフルエンサーについて懸念を表明。@SomaXBTによると、同氏は、スーパーファーム（SuperFarm/SUPER）、スプリット（SPLYT/SHOPX）、ポリチェーンモンスターズ（Polychain Monsters/PMON）、ヴァーチューポーカー（Virtue Poker/VPP）などのプロジェクトのIDO（Initial DEX Offerings= DEX[分散型取引所]を通して独自トークンを発行して資金調達を行う方法）への支援で1,000万ドル以上を稼いだ。これらの分析は、Arkham Intelligence（アーカムインテリジェンス）で「Mr. Beast」とラベル付けされたウォレットアクティビティに基づいている。

調査では、インフルエンサーが支援した複数プロジェクトの詳細が明らかにされている。トークンに投資してローンチ時に直接割り当てを受け、何百万人ものフォロワーに宣伝し、価値が急上昇後に売却することで、一般投資家が損失を被ることになることから、@SomXBTは、これは倫理的に危険信号であり、Pump-and-Dump（パンプ・アンド・ダンプ：情報操作）計画に等しいと述べている。

MrBeast氏は10万ドルの投資で900万ドルを稼ぐ

同氏が宣伝したトークンの1つは、現在Superverseとして知られているSuperfarmDAO のネイティブトークンSUPERだ。

調査員によると、同氏は100万ドルのSUPER割り当てでプロジェクトに10万ドルを投資した後、XでSuperfarmDAOのアカウントをフォロー。また、アカウントの投稿に目の絵文字でコメントし、注目プロジェクトであるとアピール。しかし、同氏はその後、100万のSUPERトークンを新ウォレット0x4f7b6へ移し、その後、751回の取引で全供給量を売却し、1,900 ETHを370万ドル相当にしている。売却後も、同氏のウォレットは、2021年5月から2021年10月の間に、ベスティング契約（※一定期間経過によって権利を確定させる契約条件）から約690万ドル相当のSUPERトークンを受け取っていた。同氏は、これをすべてを公開市場で売却し、900万ドルを稼いでいた。なお、SUPERは現在、最高値から75%下落している。

仮想通貨コミュニティはインフルエンサーに懐疑的

興味深いのは、これらのプロジェクトに関与しているインフルエンサーは MrBeast だけではないことだ。

Lark Davis氏やKSI氏といった他のインフルエンサーも関与しており、これらのプロジェクトの一部から利益を得ている。事件はすべてが2021年に発生しており、その期間内の活動の範囲が浮き彫りになっている。宣伝されたプロジェクトのほとんどは現在90%以上下落しており、宣伝にっ関与したインフルエンサーは、活動から数百万ドルを稼いでいるとみられている。

インフルエンサーが仮想通貨を宣伝することのリスクを改めて浮き彫りにしている。2023年に発表された調査によると、Xでの仮想通貨に関連するインフルエンサーによる投稿のほとんどは、通常、トークンの短期的な利益は最小限にとどまり、その後、トークンの価値が長期的に大きく低下する傾向がある。インフルエンサーの影響は限られており、彼らが推奨する資産に伴うリスクが高いにもかかわらず、Xや他のプラットフォームで多くのフォロワーを持つソーシャルメディアの有名人は、Xでトークンを宣伝し続け、彼らが宣伝するミームコインやその他の未知のプロジェクトに投資する小売バイヤーの関心を集めている。