マイクロストラテジー（MSTR）の株価は、同社のビットコイン（BTC）ポートフォリオの純資産価額（NAV）に対して2.3倍のプレミアムで取引されているにもかかわらず、さらなる上昇が見込まれている。

ベンチマークのアナリストであるマーク・パーマー氏によれば、マイクロストラテジーがバランスシートを活用してさらにBTCを購入し、低リスクでデジタル通貨を貸し出すことで利益を得ることができれば、その株価は1株あたり245ドルに達する可能性があるという。

現在、MSTRの株価は約206ドルで取引されている。パーマー氏は、MSTRの目標株価を以前の215ドルから引き上げた。

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Source: Benchmark

パーマー氏は「今年、MSTRの株価がNAVに対するプレミアムが拡大する中で、株価がそのような水準で取引されるべきではないと主張する声が高まっている」と語った。

しかし、パーマー氏は「MSTRの評価がNAVに1:1で連動すべきだと主張する人々は、2020年8月にビットコインの取得戦略を開始して以来、同社が構築してきた株主価値創造のユニークなエンジンの影響を見落としている」と指摘した。

9月時点で、マイクロストラテジーは25万BTC以上を保有しており、10月18日時点で約170億ドルの価値がある。

一方、ヤフーファイナンスによると、MSTR株の時価総額は約420億ドルとなっている。

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Source: Yahoo Finance

マイクロストラテジーは8月1日の決算発表で独自の業績指標であるビットコイン・イールドを 打ち出し 、BTC購入を強化した。ビットコイン・イールドはBTC保有量と発行済株式の比率を測定し、事実上、1株式あたりのBTC保有量を企業パフォーマンスの指針とするものだ

「同社は、年初来から9月19日まででBTCイールドが17.8%に達したことを明らかにした。この水準は、2022年と2023年にそれぞれ生成したBTCイールドの1.8%と7.3%を上回っている」とパーマーは語った。

パーマーは9月24日、マイクロストラテジーが「保有するビットコインの一部を貸し出してイールドを生成し始めることを検討すべきだ」と 提案している 。

「米国の資本市場とビットコインの間での裁定取引を続け、仮想通貨の強気市場を見込んで1株あたりのビットコインを増やすことで、MSTRは今後数四半期で追加の株価上昇を達成できるだろう」とパーマーはコインテレグラフにメールで語った。

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