イーサリアム 対ビットコインで42ヶ月ぶりの安値まで下落 — 底値は近いか?
イーサリアムのネイティブトークンであるイーサ(ETH)は、ビットコイン(BTC)に対してその強さを失い続けている。ETH/BTCのペアは10月25日時点で0.0365BTC付近で推移しており、これは2021年4月以来の最低水準だ。
ETH/BTC daily price chart. Source: TradingView
イーサリアムETFの低調さや、スマートコントラクトの競合であるソラナ(SOL)との競争の激化が、2024年のイーサリアムに対するトレーダーの関心を削いでいる。
これらの要因は今後数ヶ月でETH/BTCをさらに下押しする可能性があり、テクニカル指標も同様に弱気さを示唆している。
ETHがさらに15%下落する懸念
ETHの価格下落は、現在の逆カップ&ハンドル(IC&H)パターンの崩壊段階として発生しているようだ。
これは上昇トレンドで始まり、ピークを形成し、その後逆さまのU字型の「カップ」に似た丸いトップを形成する。
逆カップの後には、小さく一時的な反発(ハンドル)があり、わずかに上昇または横ばいのトレンドの保ち合い期間を形成する。
IC&Hパターンは通常、価格がネックラインのサポートを下回り、カップのピークとネックラインの最大距離に等しい長さのレベルまで下落すると解消される。
ETH/BTC weekly price chart. Source: TradingView
10月25日時点で、ETH/BTCは動揺の下落段階に入り、現在の価格から15%下落して0.0319BTC付近の下方ターゲットを目指している。
イーサリアム強気派は25-50%の反発に期待
イーサリアムは、IC&Hパターンのターゲットに達した後、ビットコインに対して新たな強気サイクルに入る可能性がある。
元ファンドマネージャーの アクセル・キバー氏 はETH/BTCペアが0.0290BTCに向かって下落すると予想している。この0.0290BTCは、2021年にサポートとして機能し、その後200%の上昇を見せた重要な「転換点」だった。
ETH/BTC monthly chart. Source: Aksel Kibar
ETH/BTCが0.0290~0.0319BTCの範囲から反発する可能性は、10月25日時点でペアの月次相対力指数(RSI)が歴史的な低水準に落ちたため、さらに高まっている。
ETH/BTCの月次RSIは約33で、売られ過ぎの閾値である30をわずか2ポイント上回っている。
ペアの今後数ヶ月の潜在的な下落は、月次RSIが歴史上初めて「売られ過ぎ」になることを伴う可能性があり、市場の下落が過度になることを示唆している。
ETH/BTC monthly price chart. Source: TradingView
RSIが売られ過ぎの領域に入ると、売り手の疲弊を引き起こし、強気の反転の可能性が高まる。一般的に「売られ過ぎ」のRSIレベルでは資産が過小評価され、反発が見込まれることから、潜在的な買いの機会と見なされている。
強気の反転が起こる場合、ETH/BTCは0.0482BTC付近の0.618フィボナッチリトレースメントレベルをターゲットにする可能性がある。
さらに、0.0549BTC付近に位置する50ヶ月間指数平滑移動平均線(50ヶ月EMA;赤い波)は、もう一つの主要な上方ターゲットとして機能するだろう。
言い換えれば、ETH/BTCは現在の価格水準から測定して2025年に25~50%回復する可能性がある。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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