テザーCEO、「米国当局による捜査の兆候はない」と発言
テザーCEOが「米国当局による捜査の兆候はない」と発言
米当局がテザー(Tether)社による制裁違反またはマネーロンダリング規則に潜在的違反を調査しているとウォール・ストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)が報じたのち、テザー(Tether)社CEOのパオロ・アルドイーノ(Paolo Ardoino)氏は、同社が捜査を受けている兆候は見られないと10月25日に述べた。
マンハッタンの米連邦検事局が率いる連邦捜査官らは、テザー社発行の米ドルステーブルコイン「USDT」が第三者によって麻薬取引、テロ、ハッキングなどの違法行為の資金源として、あるいはそれらの違法行為によって得た収益の洗浄に利用されたかどうかを精査していると、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は匿名の情報源を引用して26日に報じた。
これについてアルドイーノ氏は「テザーが捜査を受けているという兆候はありません」と自身のXアカウントより述べた。
また米国検事局の広報担当者はコメントを控えた。
WSJの報道によると米財務省は、制裁対象となった個人やグループによる「USDT」の広範な使用を理由に、テザー社への制裁を検討しているという。報道によるとテザー社は、支援者による銀行詐欺の可能性に関連して、何年も捜査を受けている。
財務省の金融犯罪取締ネットワークは、コメントの要請に即座には応じなかった。
「記事は、テザーやその他の暗号通貨を悪用しようとする悪質な行為者を取り締まるために、テザーが法執行機関と十分に文書化され、広範囲に渡って交渉してきたことを軽々しく無視している」とテザー社はWSJの報道について声明を出した。
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Tether CEO says he sees no indication of US probe
(Reporting by Jaiveer Singh Shekhawat in Bengaluru and Chris Prentice in New York; Editing by Alan Barona and Rod Nickel)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters
関連ニュース
- テザー社、2024年Q2の監査情報を開示。1184億ドルの準備金を保有
- 英高等法院、テザー社のUSDTを財産とみなす
- テザー社、トロン、TRMラボの3社が協力。USDT不正利用と戦う金融犯罪ユニット設立
- テザー、UAE通貨「ディルハム」連動のステーブルコイン導入へ
- テザー社、2024年上半期に52億ドルの利益を計上、米国債保有高は世界トップクラスに
関連するキーワード
テザーCEO、「米国当局による捜査の兆候はない」と発言
この記事の著者・インタビューイ
大津賀新也
「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。
「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。
合わせて読みたい記事
免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
こちらもいかがですか?
マトリックスポート:米国選挙は仮想通貨市場にとって重要な触媒となる可能性がある
ブロックチェーンエクスプローラーを使用してビットコイントランザクションの確認ステータスを確認する方法
DWF Labs Lianchuang: 次の 2 四半期は強気のサイクルになるでしょう。市場は依然として不安定ですが、全体的な方向性は前向きです
米国の仮想通貨株は市場前に上昇、マイクロストラテジーは3.4%上昇